誰しもがその場でサッと確認できる!

 中古車選びというのは、なにかと疑心暗鬼になるもの。もし事故車だったら……質が悪いのをごまかされているんじゃないか……などなど。結局のところ、店選びが大切だったりするが、そのなかでもできるだけ大切にされてきたクルマを選びたい。しかし相手もプロだけに見栄えを良くしてあるため、本当に良い個体を選ぶのはなかなか難しいもの。そこで今回は中古車を見に行った際、その場でさっと確認できる、大切にされてきた個体か否かを判断できるポイントを紹介しよう。

1)エンジンオイルのキャップ

 メンテ履歴というのは気になるものだが、まずオイル交換はしっかりとしてきたものがいい。さすがに分解することはできないが、オイルを入れるフィラーキャップを外して中を覗くだけでなく、キャップの裏を見てみる。スラッジなどが多く出ているとキャップの裏にも付いていることがある。

 またよくオイル交換の時期を示したシールが貼ってあることがあるが、これもメンテ履歴がイメージできるアイテムだ。

2)バッテリー

 新しいバッテリーに交換してあるかなどは重要だが、まず今ついているバッテリーのグレードを見る。新車で付いているものは別として、バッテリーの価格はピンきりだけに、どんなバッテリーにしてあるかは愛情の差でもある。次回の交換時期のシールなども参考にすると良い。

3)書類はどれだけ揃っているか

 車検証などの定められたものは当然あって当たり前。それ以外に、チラシや給油の会員証などが入っていることがあるが、これらを見ると前オーナーがどのように所有していたかが想像できたりする。

クルマの管理方法や車検を受けていた場所などからも判断できる

4)車検をどこで受けていたか

 これも書類モノだが、記録簿や点検簿が残っていると(捨てられていることもあるが)、車検をどこで受けていたかわかることがある。格安車検かディーラーかなどで、愛情が計れるというもの。

5)シートの下

 中古車は仕入れられた際に念入りに掃除されるが、それでもシートの下、とくに奥のほうは完璧でないことがある。しゃがんで奥まで覗きつつ、インパネの下などもチェック。視線を変えることで気づかないものが見えてくることも多い。

6)窓枠のゴムやヘッドライトレンズの劣化

 まず劣化そのものを見て、年式や走行距離と照らして合わせてみる。もちろん正確には無理だが、年式の割にはキレイ、劣化しているなどなんとなくわかるはず。もちろんキレイだと車庫保管やカバーなどをかけて大切にされていた可能性は高い。さらに左右で違いがないかも見て、ある場合はどんなところに駐車されていたかが見えてくる。

7)最後に佇まいをチェック

 中古車をチェックする場合、近づいてあれこれ見たりしがち。もちろん大切なことだが、離れて全体を眺めてみることも重要。具体的にどうというより、全体の雰囲気や佇まいを感じ取る。素人でも、なにかあるクルマは雰囲気でわかってくるはずだ。