C・ロナウドのインスタにはハングル文字の書き込みが殺到している。それでも本人は騒動に対していっさいコメントを発していない。(C)Getty Images

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 いまだ、収まりそうで収まらない。クリスチアーノ・ロナウドの欠場騒動である。
 
 7月26日、韓国Kリーグのオールスターチームとの親善試合を戦ったユベントス。イベント運営会社『THE FESTA』との契約では、C・ロナウドを少なくとも45分間出場させる約束となっていた。ところがポルトガル代表FWはベンチに座ったまま最後までピッチに立たず。高額チケットを購入して楽しみにしていた韓国ファンの怒りを買った。
 
 ユーベ側はチームドクターと協議の結果、欠場を決めたと説明したが、事態は終息しない。その後C・ロナウドはいっさいコメントを発さず、自身のインスタグラムでトレーニングする姿やオフをエンジョイする様子を普段通りに公開すると、その投稿欄に韓国ファンから批判的なメッセージが殺到。数日の間に大騒動へと発展したのだ。
 
 そして現地水曜日、ついに韓国警察が動いた。全国スポーツ紙『スポーツソウル』によると、「THE FESTA社、ユベントス、ロナウドが詐欺の疑いで警察に告発されている。すでに関係者1名の出国を禁じており、8月8日午前、当局はTHE FESTA社の3つのオフィスの家宅捜索に踏み切った」という。
 
 同社は今回の事態を受けて、初めて謝罪文を公開した。「ロナウド選手の欠場をはじめ、期待に及ばない状況がもたらされ、観客と多くのサッカーファンに大きな失望感を抱かせましたことを、深くお詫びします」と陳謝し、「主催者として責任を回避するものではない」と明言。だが、ユーベに対する不信感は拭えないようで、「関係した当事者の責任をはっきりさせる。ユベントスに対して契約違反に関する抗議文を送り、協議の準備をしています」と綴っている。

 
 ユーベとC・ロナウドは静観の構えを崩さない。一方で韓国側とサッカーファンにとっては、もはやそう容易く引き下がれる問題ではないようだ。いったいどんな結末を迎えるのか──。『スポーツソウル』紙が紹介した世論アンケートでは、79.4%のファンが「もうロナウドを応援しない」と回答している。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
参照元●スポーツソウル日本語版