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text:Yasuhiro Ohto(大音安弘)

もくじ

はじめに
ー ランボルギーニのSUV、ウルス
外観
ー ウルスの外観 歴代モデルからヒント
内装
ー ラグジュアリーSUVとスーパーカーを融合
シャシー
ー AWDのウルス、4WSを採用
ー 「Tamburo」 オフロードにも対応
パワートレイン
ー エンジン、4.0ℓV8ツインターボ搭載
装備
ー ADAS採用 サウンドやコネクティビティも充実
スペック
ー ランボルギーニ・ウルス 燃費やサイズは?

はじめに

ランボルギーニのSUV、ウルス

2012年4月の北京モーターショーで世界初披露されたランボルギーニのコンセプトカーに、世界は大きな衝撃を受けた。それは、スーパーカーには違いなかったが、スポーツカーではなく、SUVだったからだ。

これがランボルギーニ初のSUV「ウルス」の存在が世に明かされた瞬間であった。

あれから世界的なSUVブームは加速を続け、これまでSUVやクロスカンに目を向けなかった世界屈指のラグジュアリーブランドまで、SUVを揃える時代となった。

あれから5年の歳月を経た2017年12月、ランボルギーニは、ついに市販仕様へと進化した「ランボルギーニ・ウルス」を発表。それは紛れもなくランボルギーニへと育てられていた。

まだワールドプレミアの熱気も冷めやらぬ、2018年2月6日、日本でも初披露が実施されることになった。今最も注目される世界初のスーパーカーメーカーによるSUV、ウルスの魅力に迫ってみたい。

 
▶ 外観 ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ スペック

 
▶ はじめに ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ スペック

外観

ウルスの外観 歴代モデルからヒント

ウルスのスタイリングは、他の追従を許さない特徴的なものといえる。それは、かつてランボルギーニが送り出した本格オフローダーであるLM002や歴代のスーパーカーからヒントを得ているため。そのデザイン構成は、他のラインナップと同じく、全体の2/3をボディ、残り1/3をウインドウとしている。

迫力に満ちたシャープなフロントマスクは、六角形をモチーフにしたエアインテークや新世代ランボのアイコンでもあるY字形LEDヘッドライトが与えられ、このSUVが新生代ランボの一員であること主張。さらに鼻先を落とし込むことでSUVとは思えない低いノーズを作り出している。

ダイナミックなクーペスタイルのフライラインが特徴のサイドビューは、前後のワイドフェンダーと相まって、SUVの新たな境地を開拓。ルーフやウインドウも、4ドアクーペよりも攻めたよりクーペライクな仕上げといえる。

細部までスポーツカーらしさを追求したタイリングは、ユニークなポジションに備わる後席ドアハンドルからも、その意気込みを感じさせる。4枚のドアもサッシュレス構造とすることで、ドア開閉時もクールなスタンスを失わないように演出されている。

またアクセントとして、フロントフェンダーのエアインテークには、イタリア国旗カラーを用いており、メイド・イン・イタリーのプライドを見せる。リアビューも、かなり絞り込まれており、ガラスエリアをタイトとするなどコンパクトな印象に纏めている。フロント同様にY字形のLEDテールランプが与えられている。

 
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内装

ラグジュアリーSUVとスーパーカーを融合

ウルスのインテリアは、ラグジュアリーSUVとスーパーカーの要素と魅力をクロスオーバーさせた、実に欲張りなものだ。それは吟味された最高級の素材で装飾した室内のことでもあり、最新のインフォテインメントシステムなどの充実の先進機能によるものでもある。

ただ一言でいえば、決して、ウルスは単にラグジュアリーなSUVではないことだ。それを最も感じるのは、ドライバーだろう。低い着座位置のスポーツシートに収まると、目前に広がるパドルシフト付きのスポーティな3本スポークステアリングとフル液晶カラーメーターパネルが備わる。

コクピットの雰囲気は、まさにスーパーカーそのものといえる。スターターも、戦闘機からインスパイアされた特徴的なスイッチが与えられているのも他のモデル同様だ。

先にも述べたが、SUVながら、シートポジションが低めなのもウルスのポイント。これもスーパーカーとのオーバーラップを感じさせる演出なのだろう。

通常は、フロントスポーツシートとリアベンチシートの組み合わせの5名乗車仕様となる。もちろん、SUVらしい実用性にも併せ持ち、ラゲッジスペースは、通常時で616ℓ。後席を畳めば、最大1596ℓまで拡大可能となる。後席については、オプションで左右独立式のスポーツシート仕様も用意されており、この場合、定員は4名となる。

 
▶ はじめに ▶ 外観 ▶ 内装 ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ スペック▶ スペック

シャシー

AWDのウルス、4WSを採用

大型のボディながら乾燥重量2200kg以下を目指し、軽量化と高剛性を目指したシャシーは、アルミニウムとスチールのハイブリッド構造とした。サスペンションは、アダクティブ・エア・サスペンションシステムを標準化。これにより路面やドライブ条件に応じた車高調整を可能に。

また足回りには、ランボルギーニ初の電気機械式アクティブ・ロール・スタビライゼーション・システムを採用しているのも特徴のひとつ。これにより、スタビライザーハーフのアクティブな切り離しを通じて、最も機敏な運転と応答性の高いステアリングを確保しつつ、でこぼこ道での直線とコーナーの揺れ角度を最大限低減してくれるという。

さらに、アヴェンタードールSに搭載する4WS機能の「リアホイールステアリング」も加え、走行性能を高めるだけでなく、取り回しの向上にも役立てている。

駆動方式は、やはりAWD式となるが、コントローラブルな特性を重視したとのことで、前後のトルク配分は、40:60を基本とする。もちろん、路面状況に合わせて前後のトルク比は、フロントで最大70%、リアに87%を配分することで、スポーツ走行からオフロード走行まで幅広く対応できる。

「Tamburo」 オフロードにも対応

ウルスにも「Tamburo」と呼ばれるドライブモードセレクトが備わり、標準では、「STRADA」、「SPORT」、「CORSA」のオンロード用の3モードに加え、SUVらしくオフロード用モードで雪上対応の「NEVE」を設定。

さらにドライブモードは、オプションでオフロード用モードの追加が行え、オフロード対応の「TERRA」、砂漠対応の「SABBIA」の最大6つの走行モードセレクトが可能となる。

パワフルな走りを支えるブレーキシステムは、カーボン・セラミック・ブレーキを標準装着。市販されるブレーキの中では最大サイズで、フロント440×40mm、リア370×30mmとなる。

ブレーキキャリパーも併せて大型のものとなり、フロント10ポッド、リア6ポットを装着する。これによりウルスのブレーキは、サーキットや高地などの過酷な条件下でのハードブレーキを含め、実質的にブレーキフェードがないという。

組み合わされるアロイホイールは、21インチから23インチまでを設定し、タイヤも夏用、冬用、オールシーズン用、スポーツ用など、様々なタイヤを用意。これらは、ピレリが全て専用に開発したものとなる。なお、SUVながら、前後タイヤは異形となるので、前後の組み換えは行えない。

 
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パワートレイン

エンジン、4.0ℓV8ツインターボ搭載

フロントに収められるエンジンは、ガソリン仕様の4.0ℓV8 DOHCツインターボエンジンだ。

感の良い方はお気づきかもしれないが、これがランボルギーニ初のターボエンジンとなる。ターボの採用理由については、ウルスの活躍するシチュエーション、特にオフロードでは、低回転とより高いトルクが求められることが挙げられている。

その性能は、最高出力650ps/6800rpm、最大トルクは86.7kg-m/2250〜4500rpmと、低中回転の幅広い領域でフラットなトルクバンドを実現している。

その実力は、スーパーカーに迫る勢いで、0-100km/h加速は3.6秒。さらに0-200km/h加速は12.8秒を記録。最高速度は305km/hを誇る。無論、その加速性能を受け止めるブレーキは、時速100kmから停止までに必要な距離は33.7mとなっている。

この高出力を受け止めるトランスミッションは、特別開発のトルクコンバーター式8速AT。操作系は、特徴的なレバー式デザインとし、パドルシフトによるマニュアルモード操作も可能だ。

 
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装備

ADAS採用 サウンドやコネクティビティも充実

インフォテインメントシステムは、最新版となる「ランボルギーニ・インフォテインメント・システム3」を標準搭載。フル液晶メーターパネルと2枚のタッチスクリーンで構成され、ナビゲーション、メディア、電話、空調操作、車両情報表示などの機能を持つ。

先進のコネクティビティ機能も備え、iOSとAndroidのスマートフォンとのコネクションも可能。もちろん、AppleCarPlayやAndroid Autoなどにも対応している。さらにボイスコントロール機能の強化も図られた。

サウンドシステムは、8スピーカーが標準となるが、オプションで21スピーカーと1700Wの出力を備え、3Dサウンド対応のバング&オルフセン・サウンド・システムも用意されている。

ユーザーの関心が高鳴るADASの採用もトピックだ。自動運転レベル2(SAE基準)の内容の機能を持ち、ハイビームアシスト、衝突防止/緩和するPreCogntionシステム、前後のパーキングセンサー、クルーズコントロールなどの機能を持つ。

さらに追加で、交通管理システム、トップ・ビュー・カメラ、トレーラーカップリング・モードなども装着可能だ。

 
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スペック

ランボルギーニ・ウルス 燃費やサイズは?

車名ランボルギーニ・ウルス
価格 2574万円 
エンジン V型8気筒3996ccツインターボ 
全長 5112mm 

全幅 2016mm 

全高 1638mm 

ホイールベース 3003mm 

トレッド 1695mm(前)/1710mm(後) 

車両重量 2200kg 

最高出力 650ps/6800rpm 

最大トルク 86.7kg-m/2250〜4500rpm 

燃料タンク容量 85ℓ 

公表燃費 7.9km/ℓ 

最小回転半径 11.8m