学生の窓口編集部

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1月12日放送、「news every.」(日本テレビ)では医療センターのNICUについて。早産などで小さく生まれた赤ちゃんや病気で特別なケアが必要な赤ちゃんがNICUに入院している。NICUに入院する新生児は日本では年間3万6,000人いるとされている。NICUの実情を知るため帝京大学医学部附属病院を取材すると、この病院には12のベッドがあるが取材の日は満床だった。全国にあるNICUのベッド数は2700床あまり。限られたベッドをやりくりしているのが現状だ。伊藤医師は「3,000床ぐらい日本ではほしいが、まだそこまでいってない」と話した。

なぜベッド数が足りないのか。実は減少傾向にある出生数に対して、低体重児の割合が増えており、ここ10年ほどはほぼ1割を占めている。伊藤医師は母体の年齢があがっていることが1つの要因だと指摘している。また妊娠中の行き過ぎた体重制限や喫煙なども低体重児の増加につながっっているという。伊藤医師は「小児科医を希望する医師・医学生の数がどんどん減ってきている。非常に労働環境としては厳しい」とコメントした。

赤ちゃんの数はどんどん減っていっている。だが、合計特殊出生率はやや改善し、1.42となっている。合計特殊出生率とは、ひとりの女性が一生に出産する子供の数のことだ。夫婦二人から子供が誕生するので、この数字が2以上だと人口は維持されることになる。合計特殊出生率がやや上昇した理由は、高齢出産の増加がある。

各世代別に合計特殊出生率を見てみると25歳から29歳までの世代が減少し、それ以降の世代が増加している。高齢出産の原因は、晩婚化の進行、医療技術の進歩、価値観の変化などによるもの。

母体の負担をはじめとして多種多様なメリットとデメリットがあり、今でも賛否両論がある。少子化の原因は多種多様であり、複数の要因が複雑に絡みあった結果だ。初婚年齢の上昇、未婚化、女性の高学歴化、住環境の問題、経済状況の悪化。社会風土の変化などが個別の理由としてあげられている。少子化問題を解決するにはひとつひとつを解決していかなければならない。それと同時にNICUのベッド数の増加や小児科を希望する医師や医学生の増加など、今すでに生まれている赤ちゃんへの対応も急務である。