何を借りたか、開けてみてのお楽しみ――「図書館の福袋」
正月7日も過ぎて、そろそろ平常運転を開始した人も多いはず。中には正月休み用に借りたDVDや本もまだ手付かずで残ってるよ、なんて人もいるかもしれないが、その一方で、「今年読む最初の1冊は何にしようか」と考えている人もいるのでは。
そんな人なら、思わず試してみたくなってしまうのではと思うのが、「図書館の福袋」だ。
もちろん、「本を貸し出す」のがメインの業務の図書館のこと。バーゲン品を詰め込んでお得な値段で、などということではない。「本を貸し出す」という点では通常と一緒なのだが、借りて帰って包みを開くまで、自分が何を借りたかわからないというのが、この「図書館の福袋」のミソだ。
この「図書館の福袋」、最初にどこの図書館で始められたのかはよくわからないが、各地の公立図書館を中心に絶賛拡散中。年明け早々の開館日から(図書館によっては年末から)一定期間、貸出窓口あたりに用意しているのが普通。「何が入っているんだろうというワクワク感がある」とか、「普段読まない傾向の本に触れてみる機会になる」とか、なかなか評判も上々だ。
もちろん、中身があまりに手あたり次第では、せっかく借りても「こんなの絶対に読まないよ」というものに当たってしまうかもしれない。そこで、大抵の図書館では大人向け、子供向けと年齢別に区切ったうえで、どのような傾向の本が入っているのか、ジャンル分けが明記されていたり、あるいは図書館員によるちょっとしたヒントの文句が添えられていたりする。
帰宅してその「福袋」を開けてみて、「なるほど、このヒントはこういう意味だったのか!」とわかる、というのも一興。図書館員さんのセンスが問われるところでもある。ちなみに口絵写真は、神奈川県の鎌倉市立図書館のもの。「永遠の少女へ。懐かしい雑誌がよみがえります。」というヒントで、中身は「『少女の友』創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション」だった。お隣、逗子市立図書館でも福袋を実施していて、こちらは、「小箱の中の小宇宙」というヒントで、中身はお弁当の本2冊セット……なるほど。
「一番前に並んでいたヤツが、福袋全部買い占めてネットオークションに流した」だの、「せっかく○○円も出したのに中身がしょぼすぎる!」など、福袋に関して殺伐とした話題もちらほら流れてくる昨今。しかし、もし何かあって心がトゲトゲしてしまっても、思わず和んでしまいそうな遊び心あふれるこんな福袋なら大歓迎。近くの図書館でもやっていないかどうか、皆さんも覗いてみてはいかが?
