日本でも起きた産業の空洞化、「中国の場合は撤退によって空洞化」
中国メディア捜狐は「中国人の消費は減ったように見えない、しかし工場閉鎖は増えている」と論じる記事を掲載した。中国国内には大手スポーツ用品メーカーや食品メーカーの工場など、ありとあらゆる分野の企業が工場を設置し、これまで「世界の工場」の役割を果たしてきた。しかし、近年は多くの企業が工場を東南アジアや本国へ移しており、記事は外資企業が中国を離れていく理由を考察している。
また別の理由として「生産の自動化」を挙げている。ドイツのあるメーカーは米国に新設する工場について「事前の試験段階で10人程度が参加するが、それ以降は完全オートメーション化して生産できる」と述べた。中国に限らず、特別な技能を持たない単純労働者の必要性が世界的に失われつつあることが分かる。中国では労働市場の流動性が日本より高く、労働者もすぐに転職しがちだ。そのため熟練労働者を育てにくいという意見もある。
日本で起きた産業の空洞化は日本企業が海外に生産拠点を移すことにより発生したが、中国では外資企業の「撤退」によって発生している。中国は外資メーカーを呼びこむことで労働者に仕事を提供し、経済を成長させてきたが、外資が工場を撤退させた後に残るものは何かあるのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
