性にかかわる数千年の歴史を掘り起こし、中国文化不変の根本原理を明らかにした、オランダの“鬼才”R・H・ファン・フーリックによる『古代中国の性生活』。そこには、性のマニュアル、後宮の女性たちへの務めから、皇帝・諸侯たちによる性のモラル崩壊、纏足の風習、妓女との付き合い方まで、めくるめくエピソードがちりばめられています。ここでは、前漢期、社会変動に伴い崩壊した性のモラルの実態を、諸侯および皇帝たちの記録