イベント・スクール・公募展 : 世界的なFlameアーティスト、ビーコ・シャラバニ氏にきく
Flameには映像制作に必要なものが全て入っている
ボブ・ディランやビヨンセ、ニッキー・ミナージュのMV、フォードやメルセデス・ベンツのCMなど、数多くの映像作品を手がけているビーコ・シャラバ二(Vico Sharabani)氏が11月に来日。Inter BEE 2014 オートデスクブースでの講演の合間を縫って、世界的なFlameアーティストのシャラバニ氏に話を聞いた。


右:Coldplay & Rihanna「Princess of China」MV。シャラバ二氏はVFXスーパーバイザー兼CD。
──経歴を教えてください。
95年からFlameを使い始めて、98年にNYでポスプロのオーナーになりました。その後、これからの時代に合った会社のあり方を模索するようになり、Exective MBAを取得して、現在の会社The Artery VFXを起こしました。
我々のコアビジネスはVFXですが、作品のプロデュースから演出、編集、グレーディングまで、トータルなパッケージで提供しています。CMやMVの他に、映画、インタラクティブ、アートインスタレーション等を手がけており、ボブ・ディランの「Like a Rolling Stone」ではカンヌ、クリオ、ONE SHOWで多くの賞を受賞しました。
──米国ではVFXアーティストの起業は多いのですか?
VFXのツールにもいろいろありますが、中でもFlameのアーティストが会社を作ることが多いと思います。Flameアーティストはチームの管理やクライアントの交渉など、ビジネスのニーズを広く高い視点から見ることが要求されるので、ビジネスオーナーを志す人が多いのでしょう。
──Flameを使う理由は?
Flameには映像制作に必要なツールが全て入っています。常に全てを使うわけではありませんが、いつ何が必要になるかはわからない。いつでもベストなサービスを提供できるのがFlameなんです。
Flameの特長は、インタラクティブな操作性とスピードの速さだと思います。大規模な作品の場合、他のツールでは人を増やして作業する必要がありますが、Flameは少数精鋭のアーティストで、柔軟性を持って仕事ができます。
私はFlameを使い始めて20年近くなりますが、これまでの実績やFlameコミュニティへの貢献などが認められて、2013年にはFlame Award最優秀賞もいただきました。
──今後の展望を。
これからは個々のキャンペーンだけでなく、クライアントの会社全体のソリューションを提供したいと思っています。そのために弊社とコラボレーションしてくれるパートナーを世界各国で探しているんですが、まだ日本では見つかっていません。ポスプロでも、プロダクションでも、撮影の会社でもいいですし、フリーランスの個人でも構いません。The Artery VFXと一緒に仕事をしてみたいという方は、ぜひ連絡を下さい。

2013年度Flame Award最優秀賞を受賞したシャラバニ氏。

カンヌライオンズやONE SHOWなど様々な賞のトロフィー。
The Artery VFX www.thearteryvfx.com/
