彼らは連絡を取ることをやめていない。数週間前から、彼らの会話には一つの言葉が浮上している。「復帰」だ。インテルのマッシモ・モラッティ会長は、ずっとレオナルド氏のことを気に入ってきた。その糸は決して切れていない。すでに昨季も、同氏の復帰がうわさされた。親密な関係というだけでなく、最近の両者は最もアツいテーマについて話し合う時間を欠かしていない。もちろん、メルカートも含めてだ。

レオナルド氏を評価するモラッティ会長は、2010年12月にラファエル・ベニテス監督の後任として同氏を指揮官に就任させた。中東からの誘いがなければ、レオナルド氏は今でもミラノにいただろう。レオナルド氏がインテルを去ったのは、役割を変えたかったからということを忘れてはいけない。2002年からミランでカルロ・アンチェロッティ監督の後任に呼ばれるまでの2009年、長きにわたってこなしてきた役職に戻るため、と言うべきか。

だが今、アラブのオーナーはクリスティアーノ・ロナウドとジョゼ・モウリーニョ監督をパリに連れてこようとしている。特にモウリーニョ監督の到来は、両者が親密な関係にあったとはいえども、レオナルド氏にとって厄介なものとなるだろう。

こういった流れから、レオナルド氏がインテルのオーナーからのシグナルに敏感なのは、理解できるはずだ。移行のシーズンである今季、インテルは夏に望んだ結果をすべて残せてはいない。また、チームの結果にかかわらず、金銭的な状況も変わらないだろう。そこでモラッティ会長は、強く信頼する人物を経営陣に含めて強化することを検討しているのだ。トリプレテ(3冠)以降、変化に苦しんでいるクラブにおいて、ページをめくる上で、レオナルド氏は必要な要素を多く備えている。

インテルにおけるさらなる変更の輪郭をつくるための条件は、まだ存在していない。レオナルド氏が復帰すれば、マルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)やピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)とともに仕事することになるだろう。だが、繰り返しになるが、まだ改革に向けての条件はそろっていない。

だが確かなのは、モラッティ会長とレオナルド氏のフィーリングから、新たな動きのシグナルが浮かび上がっているということだ。それは、同会長が優先目標と考えているチャンピオンズリーグ出場権獲得を実現するかどうかにかかわらず、だ。

だが、今後を見据えても、この目標にも向かい合わなければいけない。アンドレア・ストラマッチョーニ監督は今のところ、彼を発見した人物、つまりモラッティ会長の完全なる信頼を得ている。だからこそ、会長は監督問題をふるいにかけてはいない。

しかし、一つ確かなのは、今のインテルでは全員がテストされているということだ。最近の会長のコメントにおいても、選手たちへのメッセージが欠かされたことはない。変化の雰囲気から、インテルの隅々において、ニュースがもたらされることもあり得るのだ。