ロンドン五輪開幕まで、いよいよ20日間をきった。今大会では、一体どんなドラマが生まれるのか。日本勢の活躍は。スポーツファンの期待は日に日に高まっているだろう。

そんな折、7日放送、TBS「情報7days ニュースキャスター」では、「五輪を100倍楽しく見る方法 ハイテク技術で金メダル」と題し、五輪アスリートを支える競技用具メーカーの最先端技術や担当者の想いを伝えた。

北京五輪時に登場したスピード社の競泳用水着=レーザーレーサーを覚えている方は多いだろう。身体を締めつけることで水の抵抗を極限まで抑えた同社の水着が登場するや、明らかにその効果といえる23という異常な数の世界新記録が五輪開催中に飛び出すなど、当時は大きな騒動になった。

同番組のカメラに語るアシックス担当者は「非常に悔しかったですし、非常に辛かった」と切り出すと、その後、国際水泳連盟がラバー素材の禁止や身体を覆う水着の面積といった規定を設けたことに「一気に勝ち上がれるチャンス」と意気込んだ。

水の抵抗を減らすため、どう水着の縫い目をなくすかという点に着目した同社が開発したのは、糸を使わずに生地を縫い合わせるというものだ。超音波ミシンにより、生地を溶かして繋ぎ合せるという。

また、水中でキックをした際に生まれる筋肉が揺れる点も、伸縮性の異なる生地を繋ぎ合せるなどして、その揺れを吸収するといった工夫を織り込み、五輪の舞台で勝負をかける。

また、体操では、ファッションデザイナー・コシノヒロコさんがデザインしたユニフォームが話題になった。ここではミズノ担当者が、「黒いラインが入ってるんですけど、黒を使うことでより引き締まって見える。採点競技になりますので、審判が見て、この演技は素晴らしいと見て頂けるように工夫しています」とデザインのコンセプトを語り、田中理恵ら女子選手のレオタードがハイレグ仕様になっている点も、足を長く見せる工夫だとしている。

マラソンでは、アシックスの担当者が「今回ほどシビアなコースはない」と語る。ロンドン市内を走る今大会のコースについて、「(場所によっては)ゴツゴツした石畳なんですよ。雨が降ったら絶対滑るだろうと」と懸念を示し、天然皮革のリサイクル品を用い、革の粉をゴムに混ぜることで「吸盤のようなグリップ、プラス、軽量性を出す」という。その他にも、ソールには6角形の凹凸をいれ、開発に2年を要するなど、開発者の努力と苦悩が明かされたのだった。

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