【更年期うつ】気づかずにやり過ごすと悪化も!? エストロゲンの“乱高下”が引き起こすメンタルダウンの正体【眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話】

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女性ホルモンが減るとメンタルが不安定になる

月経前、産後、更年期に要注意!

 女性ホルモンの乱れは、体だけでなく心にも影響をおよぼします。特にエストロゲンは脳内の幸せホルモン「セロトニン」の合成・分泌を促す働きがあるため、エストロゲンが減少するとセロトニンも減少し、メンタルが不安定になるのです。実際、男性よりも女性のほうがメンタルダウンを起こしやすく、うつ病にかかる人の数は男性の約2倍ともいわれています。女性がメンタルダウンを経験しやすいタイミングは月経前、産後、更年期の3つです。

 月経前はエストロゲンの分泌量も少ないうえに、プロゲステロンが急激に減少します。そのため、PMSの症状でもあるメンタルダウンが起こります。また、妊娠中は女性の人生で最も多くエストロゲンが分泌される時期。しかし分娩後には、ほとんど分泌されなくなり、これが「産後うつ」につながります。そして、更年期に起きるメンタルダウンは、エストロゲンの分泌量が乱高下しながらじわじわと減少していくことが原因。いわゆる「更年期うつ」ですが、気づかずにやり過ごしていると悪化する場合もあるので注意が必要です。

 好きなことなのにやる気が出ない、ささいなことでくよくよする、わけもなく涙が出るなどの、心当たりのある人は更年期うつの可能性も。つらい場合はまずは婦人科を受診してみてください。

生理前、産後、更年期はメンタルダウンを起こしやすい

メンタルの不調に気がついていない人もいる

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話』著:高尾 美穂

【著者紹介】
高尾美穂(たかお・みほ)
医学博士・産婦人科専門医。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学附属病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道の副院長に就任。日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、ヨガ指導者でもある。「すべての女性に、よりよい未来を」をモットーに、医療、ヨガ、スポーツの3つの活動を通じ、専門的な知識をわかりやすく伝える啓発活動にも積極的に取り組み、テレビなどのメディア出演、講演活動、stand.fm「高尾美穂からのリアルボイス」でメッセージを発信するなど、多方面で活躍中。『今日も一日ご機嫌で 高尾美穂流生き方ガイド 体も心もいい感じ』(清流出版)『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社)など著書多数。