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 ◇パ・リーグ 日本ハム4―0ロッテ(2026年6月23日 エスコンF)

 あの日、ベンチ裏で取り乱した姿はもうない。同じ相手、同じエスコンで日本ハム・北山が雪辱を果たした。105球を投げ3安打で今季2度目の無四球完封。二塁を踏ませず自身6連勝で7勝目を挙げ、ロッテ戦は24年4月20日以来、約2年ぶりの白星をつかんだ。

 「“あれ”は頭に残っていましたし、リベンジする気持ちで上がった」。北山が言う“あれ”とは、今季初登板だった4月1日のロッテ戦。4回にソトに先制3ランを浴びるなど、6回途中4失点で黒星を喫した。チームでは降板後もイニングが終わるまで、ベンチで試合を見届けるのが決まり事。悔しさのあまり、ルールを破ってベンチ裏で暴走した。

 手に持っていたドリンクを投げつけ、西川の道具に掛かってハッとした。「いろいろな感情が入り交じっていた」。翌日、北山は全員に頭を下げた。新庄監督にも謝罪したが「メジャーでは打たれてベンチをボコボコにする選手もいる。感情を出すことはいいんだよ」と背中を押され、今もかすかに汚れた床を見るたびに、雪辱を誓ってきた。

 あの日、手痛い一発を浴びた直球で、この日はカウントを稼ぎ、変化球も切れた。「完封以上にうれしい内容はない。先発としてこれ以上ない役割を全うできた」。あれから約2カ月半、確かな成長を示した右腕が、チームの連敗を2で止めた。(清藤 駿太)