【中継解説】トランプ氏の“言動注目”G7でホルムズ海峡「開放」議論は
G7サミットの開催地フランスを訪れているトランプ大統領は、イランとの戦闘終結に向けた覚書に署名したと明らかにしました。G7サミットでも中東情勢についての議論が焦点になっています。そのサミット会場から、パリ支局の佐藤篤志記者が解説します。
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――今回のサミットは、どこに1番注目していますか。
最大の注目は、やはりトランプ大統領の言動です。15日にトランプ氏が到着した時、メディアセンターで取材していたのですが、各国の記者たちが立ち上がり、モニターを取り囲んで写真を撮るなどしていました。他の首脳たちにはない、注目度です。
■トランプ氏“合意”成果を大々的アピール

――そんな注目されるトランプ大統領ですけれども、今回のサミットでイラン情勢をめぐって、そのトランプ大統領に各国首脳がどういった意見をぶつけるかというところも気になりますね。
サミットの直前で状況は変わったとみています。ヨーロッパの多くの首脳たちはイラン攻撃に反対していました。それについてトランプ氏は不満を募らせていました。
こうした“溝”が対立として表面化するかが、サミットの焦点の1つだったんですが、直前でトランプ氏が戦闘終結の合意をなんとか取り付けたわけです。15日にトランプ氏は「取引はすべて署名された」と成果を大々的にアピールしました。ある交渉関係者は、トランプ氏の狙いについて「合意をせずにサミットに臨めば各国からの懸念が強まるので、なんとか間に合わせたのだろう」と分析しています。
このあと、まさに中東情勢についての議論が行われます。
■米イラン、意見の隔たり残る

――そのイランをめぐる議論では、具体的な焦点はどこになってくるでしょうか。
戦闘終結に向けての合意のメドがたったため、各国の関心は今後のこと、特にホルムズ海峡の安全な航行をどう実現するかになりそうです。
別の関係者は「いつ同じようなアメリカとイランの対立が再燃してもおかしくない。その時に備え安定したエネルギー供給網をどう確保するかの議論ができるかが鍵だ」と指摘しています。
というのも、トランプ氏は「ホルムズ海峡は完全に開放される」と発言しましたが、イランは通航料を求めるなど意見の隔たりがまだ残っています。
さらに、ホルムズ海峡に設置された機雷をどう取り除くかなど実務的な課題も多く残されています。つまり、各国ともこの合意がいつまで続くか不安視しているわけです。
海峡が“再封鎖”されるリスクに備え、G7の首脳たちがどこまで具体的な議論を進められるかがポイントといえそうです。