元・日銀審議委員の野口旭氏「いつまでも利上げをしなければオオカミ少年と認識され、さらに円安が進んでしまう」
日本銀行の審議委員を3月に退任した野口旭・専修大特任教授(68)が読売新聞のインタビューに応じた。
中東情勢の混迷で原油価格が上昇し、為替相場で一段と円安が進む可能性もあることから、日銀が6月の金融政策決定会合で政策金利を1・0%程度に引き上げる可能性があるとの見方を示した。
野口氏はエネルギー価格の上昇で物価の上振れ圧力が強まる一方、景気減速のリスクも高いとし、「本来なら慎重に見極めたい(局面)」と述べた。一方、日銀がこれまで利上げ路線を継続する姿勢を見せていることから、「いつまでも利上げをしなければ(市場で)『オオカミ少年』と認識され、さらに円安が進んでしまう」と懸念を示した。
円安は輸入価格の上昇を招き、物価高につながることから、「6月か7月の決定会合で利上げを決めざるを得ないだろう」と指摘した。自身が審議委員の立場であれば利上げに賛成するとも述べた。
野口氏は金融緩和に積極的な「リフレ派」として2021年4月に審議委員に就任。24年3月のマイナス金利解除と24年7月の0・25%程度への利上げには反対したが、その後2回の利上げには賛成している。
