「後ろのお客さんを見えづらくしない程度に」境川親方、大応援団に私見 力士とファン双方に寄り添う見解に「親方のファンになっちゃう」「素敵なコメント」

<大相撲五月場所>◇九日目◇18日◇東京・両国国技館
熱戦が続く大相撲五月場所は、九日目も多くの観客が詰めかけ大いに盛り上がった。元大関・朝乃山の取組では、タオルやうちわを手にした大応援団が声援を送った。昨今はマナーに関して話題になることもあるが、そのことを受けて元小結・両国の境川親方が述べた力士とファンの双方に寄り添うマナーへの注意喚起がファンの好感を呼んだ。
注目のシーンは前頭十枚目・朝乃山(高砂)が前頭七枚目・千代翔馬(九重)を押し出して6勝目(3敗)を挙げ、千代翔馬が5敗目(4勝)を喫した一番で起こった。
朝乃山は平成31年(2019年)五月場所で平幕優勝を果たし、最高位は大関まで上り詰めるも大怪我で番付を落として、そこから幕内まで這いあがってきた。そんな朝乃山は今場所も多くのファンの注目を集めている。
中日を終えて5勝3敗で迎えた九日目。この日は朝乃山の“大応援団”が国技館に詰めかけ、応援タオル、手製うちわなどで思い思いの大声援を送った。
元小結・両国の境川親方が発したメッセージが共感を呼んだ

この光景にABEMA実況の郄橋大輔アナウンサーが「朝乃山の応援タオルも親方、今日国技館多かったですね」と言及。すると、解説を務めた元小結・両国の境川親方との間で次のようなやりとりが行われた。昨今、観戦マナーについて問題となる場面も増えているが、境川親方の私見は力士とファンの双方に寄り添うもので、ファンの共感が相次いだ。
「やっぱり根強い人気あるんじゃないですかね。この人に期待するところって、やっぱり皆さん大きいんじゃないですか。早くね、三役とかね、その上にまた戻ってほしいというふうな、ファンの方たちは思ってると思います」
境川親方が投げかけに応じる。すると郄橋アナ「あ、これもご自身で作ってきたという、うちわでしょうかね。本当にたくさん応援グッズもありますし、ご自身で作成して持ってきてくださるファンの方もたくさんいらっしゃいます」と続く。
そこで境川親方が次のように述べた。
「まあね、お願いしたいのは、後ろのお客さんにね、こう見えづらくねしない程度にやってもらいたいですね。そういうので応援されるファンの方の気持ちは十分わかりますし、ありがたいと思いますよ本人たちも。それによって後ろの人が見づらいとかね、そうなったらやっぱりね。そこんとこは考えながら応援してもらいたいですね。盛り上がっていいと思いますよ。力士たちも自分の名前が見えたら嬉しいと思います」
そう私見を述べた境川親方は自身の現役時代の頃の様子について話を振られると「なかった、なかったですよ。勝って花道を引き揚げるときに自分の名前を見つけたら目が行くと思います。入るときは勝負ですからそういう気持ちにはなれなくても、帰る時にはね、自分の名前が見えたら嬉しいと思います。ありがたいと思ってるんじゃないですか」と力士とファン、双方に寄り添う私見を述べた。
朝乃山のファンは体の前でタオルやうちわを掲げて声援を送っており、後ろのファンの視界を遮る様子は見られなかった。それでも、この境川親方のコメントにファンも反応。「親方のおっしゃる通り」「親方のファンになっちゃう」「素敵なコメント」「親方さすがだね」「親方の言葉は温かいのよ」「マナー喚起、親方さすが」との共感が相次いだ。
その後、取組では朝乃山が強烈な突き押しで圧巻の電車道。力強く押し出すと館内は大いに沸いた。境川親方は取組について「足が出るということは調子がいい。今日は馬力の良さを感じた」と述べると「膝を怪我して長い相撲や四つで怪我してるんで、こういう前に出る早い相撲は意識していると思う。前に出るときは怪我はない」など朝乃山の好調ぶりに目を細めた。
境川親方は冒頭、館内に詰めかけた観客について「きょうは表も暑かった。そういう中で足を運んでいただいてありがたいかぎり」とファンへの感謝も述べていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
