テレビ信州

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5月10日は「母の日」。

母の日ギフトに特化した情報メディアサイト『母の日.me』が、10代から70代を対象に行った「母の日」に贈りたいものを聞いたアンケートの結果です。
物価高の中、気になる予算については、半数以上が「2000円~5000円未満」という回答。最も多かった「4000円~5000円未満」が去年より1.7ポイント増えていて、平均予算がわずかに上向いているという傾向が見られます。

切り花の生産が盛んな信州。“母の日商戦”の裏側を取材しました。

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長野県茅野市の農業法人では、いつもの3倍のスタッフを動員し、「母の日」に向けたフラワーギフト作りに追われていました。
母の日商戦が始まるのは3月末。この期間に扱う切り花は、諏訪地域で生産されたバラやアルストロメリア、それに国内外から仕入れたカーネーションなど約10万本。1万5000点以上のアレンジメント商品が作られています。今年の傾向はというと…。

蓼科プランツ 江尻昌広 代表取締役
「意外にも高価なものが売れ筋としてあがってきている。ぜいたくなものですが、必要なものという意味で、お金をかけてもいいんじゃないかという」

直営店のほか、都内の百貨店やコンビニ、通販サイトを通じた販売で、去年の売れ筋よりワンランク上の5000円台から8000円台の商品が人気だということです。

一方で今年、生産者を悩ませているのが物価高や原油高の影響。
花を梱包する材料や配送にかかる費用が、去年と比べて約2割高に。商品の価格を去年の1.5倍ほどに上げました。

蓼科プランツ 江尻昌広 代表取締役
「どうしても価格に若干転嫁させていただくっていうことは、避けられない状態です」

花持ちが良く品種も豊富なアルストロメリア。信州が生産量全国1位を誇り、母の日ギフトでも需要が高い商品です。

しのはら園芸 篠原俊さん
「ここは小さいハウスなので、小さい暖房機で灯油を使っているんですけど。そうは言っても値上がりはだいぶきて、結局1月、2月は赤字かな」

ハウスの数は全部で13棟。年間30万本を出荷していますが、ハウスの暖房に欠かせない灯油や重油、さらにオランダから仕入れる花の苗など、例年と比べて1割から2割値上がりしています。
ただ、この農園では、今年の「母の日」は価格を据え置き、来年以降は値上げを検討せざるを得ないということです。

しのはら園芸 篠原俊さん
「気持ちを言葉にというのは、なかなか日本人には難しいところではあると思うんですけど、お花がそれを代弁じゃないですけど、物語ってくれるというか、思いを代替わりできたらなと、おそれ多いんですけど、そういうふうに飾ってもらえたら、生産者としてとてもうれしい」