日本銀行本店

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 政府・日本銀行が大型連休を含む1〜6日に、外国為替市場で4〜5兆円規模の円買い・ドル売りの為替介入に踏み切った可能性があることが分かった。

 日銀が7日発表した当座預金の増減予測から明らかになった。4月30日の5兆円規模の介入に続き、円安を抑えるために対応した可能性が高い。

 日銀が公表した5月8日の当座預金残高の見通しでは、為替介入で変動する「財政等要因」が前日比4兆5100億円の減少となった。市場の事前予測では0〜5000億円程度の増加で、差額の4〜5兆円程度が介入額と推計される。

 円買い・ドル売りの為替介入が行われると、民間の金融機関が日銀に預ける当座預金から円建て資金が国庫に移り、当座預金残高は減る。資金の決済は2営業日後となるため、連休前の1日と、海外市場で取引が行われた4〜6日分が8日の見通しに反映される。1、4、6日には、外国為替市場で短時間に円が急騰する場面が見られた。

 財務省の三村淳財務官は7日朝、介入の有無について「特にコメントする必要はない」と記者団に述べた。外為どっとコム総合研究所の神田卓也シニア為替アナリストは「原油高と円安が同時に進めば国民生活への影響が大きいと判断し、介入に踏み切ったのだろう。ただ、足元の円安傾向は実需の動きも反映しており、介入の効果はそこまで大きくなかったのではないか」と分析する。

 連休明け7日の東京外国為替市場円相場は午後5時、前営業日の1日(午後5時)と比べ、35銭円高・ドル安の1ドル=156円26〜28銭で大方の取引を終えた。