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京都府南丹市で男子児童の遺体が遺棄された事件で、警察は6日、父親を殺人の疑いで再逮捕しました。また、遺体を市内の4か所に移動させていたことも新たにわかりました。

【写真を見る】殺人の疑いで再逮捕された安達優季容疑者

父親を殺人容疑で再逮捕 少なくとも4か所に遺体を移動

京都府警 鈴木康修 刑事部長
「安達結希さん、当時11歳に対する殺人事件の被疑者として特定し、6日午後3時17分、通常逮捕いたしました」

京都府南丹市の山林などに、息子・結希さんの遺体を遺棄した疑いで逮捕されていた安達優季容疑者。5月6日、殺人の疑いで再逮捕されました。

警察によると、安達容疑者は結希さんが行方不明になった3月23日、南丹市内の公衆トイレで、首を絞め付けるなどして殺害した疑いがもたれています。

安達優季 容疑者
「両手で結希の首を絞めて殺しました」

警察の調べに、容疑を認めているという安達容疑者。

結希さんの死因について、警察は、専門家の所見では「窒息の疑い」であるとしています。

殺害から遺体が発見されるまでの3週間の間に何があったのか。詳細が明らかになってきました。

3月23日の朝、結希さんが自宅で朝食を食べているところを親族が確認していて、そのあと、安達容疑者と結希さんは車で小学校へ向かいました。

しかし、学校では結希さんを降ろさず、自宅方向へ引き返し、公衆トイレに立ち寄ったとみられています。

ここで口論になったと、安達容疑者は話しています。

安達優季 容疑者(任意の取り調べに対し・趣旨の供述)
「南丹市内の公衆トイレで結希さんと言い合いになった際に、言動に腹を立てて衝動的に首を絞めて殺害した」

そして、安達容疑者が遺体を“少なくとも4か所”に移動させていたことが新たにわかりました。

公衆トイレでの殺害後、最初に向かったのは…

記者
「安達容疑者の自宅から直線距離で200mのところにある山中です。建物は全くなく、人気の少ないこちらの山中に、安達容疑者は一時遺体を遺棄していたということです」

そしてここから、通学用カバンが見つかった山の中へ。人通りが少なく、狭い車道の脇にある木の板。この裏側に遺体を一時遺棄していたということです。

さらに靴が見つかった山林にも移動させた後、最終的に、遺体が発見された山林に遺棄したということです。

「無表情だった」地域住民が語る逮捕前の安達容疑者の様子

喜入友浩キャスター(先月13日)
「京都府南丹市で、さきほど子どもとみられる遺体が見つかりました」

遺体が見つかったのは4月13日でしたが、発見された場所には、3月末ごろにはすでに遺棄していたとみられています。

一方で、この同じ時期、安達容疑者は、複数の店舗などに情報提供を呼びかけるチラシを貼ってほしいとお願いに来ていました。

チラシを受け取った人
「無表情だった。特に焦っているとか、急いでいるという感じでもなく。『目立つところに貼った方がいいか』と声をかけたが、「はぁ」とだけしか。身内の方とかではなく、何も関係ないボランティアかもしれないと」

安達容疑者は、結希さんと血のつながりはなく、結希さんの母親と結婚して「養父」となりました。

関係者によると、結希さんは安達容疑者について「嫌いや」などと、周囲に漏らすことがあったといいます。

警察は動機の解明を進めています。

記者に見せた憔悴した姿、一方捜査員には淡々とした口調

小川彩佳キャスター: 
父親の安達容疑者が再逮捕されましたが、結希くんがなぜ事件に巻き込まれたのか全く分かっていません。

行方不明が発表された翌日に、安達容疑者と話をしたということですが、どのような印象でしたか。

MBS 郄島大介記者:
取材をする中で自宅を訪ねたとき、私一人で安達容疑者と話す機会があり、そのとき安達容疑者についてすごく丁寧な方なんだなという印象を持ちました。

トラウデン直美さん:
話しているときの表情や態度は、どのような様子でしたか?

郄島大介記者:
少しやつれたような、こけているような印象で、元気がなかったのか、僕の足元をずっと見ているような感じで、声もかなり細かった印象です。

藤森祥平キャスター: 
それでも丁寧という印象があるわけだから、ちゃんと受け答えに応じてくれる様子だったということですか?

郄島大介記者:
基本的に行方不明事案は、ご両親の方は極限の精神状態に置かれていて、拒絶されたり、怒りをぶつけられたりすることが多いのですが、結希さんがどんなお子さんだったのかや、当時着用していた服装の特徴などを聞いたところ、安達容疑者の方から、「申し訳ないのですが、そんなお話ができる状態ではなく、すみません」と、かなり柔らかい対応をされました。

トラウデン直美さん:
周辺住民の方も、「今思えば少し違和感があったかも」というふうなお話がありましたが、違和感を感じる部分はありましたか?

郄島大介記者:
私が安達容疑者と会話した約15分後の鑑識作業の映像を見ると、先ほどの態度とは少し変わって、捜査員に身振り手振りを加えながら淡々とした口調で、遠くの捜査員にまで聞こえるように声のボリュームを大きくしていたように感じました。

小川キャスター: 
かなり憔悴しきっているような、動揺しているような印象からはガラッと変わった印象のある安達容疑者の姿が15分後にあったということですね。

郄島大介記者:
この姿を見て、息子さんが行方不明で憔悴しているのであれば、相手が誰であれ同じような態度をとると思っていましたが、もしかすると安達容疑者は、見せるべき相手によって態度を使い分けているのではないのかなと、当時現場で思いました。

藤森キャスター: 
新たに分かったことは、遺体を少なくとも4ヶ所移動したということ、衝動的に首を絞めたということで、まだはっきり分からないのが動機です。

郄島大介記者:
警察は親子関係について、「動機に関係する」として明らかにしていません。一方、6日の説明では、安達容疑者がリュックと靴を遺棄したということも新たに明らかになりました。

なぜこうした行動をとる必要があったのか、本当に衝動的な犯行だったのか、警察は裏付け捜査を慎重に行っていくとみられています。

小川キャスター: 
動機や犯行の経緯を辿っていくことは、痛ましい事件が二度と起こらないように、再発防止を考える上でも大変重要なことです。

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<プロフィール>
郄島大介
MBS記者 殺人などの凶悪事件の現場を取材
結希さん行方不明発表の翌日に安達優季容疑者と接触