亡くなる2週間前まで豚骨ラーメンを食べて…東海林さだおさん(88歳)の平然としていた「最期」

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家庭での「東海林さだお」

4月5日、漫画家でエッセイストの東海林さだおさん(享年88)が心不全で亡くなった。「週刊現代」では漫画『サラリーマン専科』を'69年から'24年まで、半世紀以上にわたって連載していた。

平凡なサラリーマンの悲哀をユーモアたっぷりに描く名手として、『タンマ君』や『アサッテ君』といった数々の漫画を世に送り出した。

「昔から淡々としている人だったのですが、それは身体が不調になっても変わることはありませんでした。自分の漫画に出てくるキャラに近かったと思います」

そう振り返るのは、東海林さんの娘の西優子さんだ。

西さんは、'24年に東海林さんが脳出血で倒れたことを機に、執筆活動をサポートする機会が増えたという。逆にそれまでは、父の仕事についてほとんど知らなかった。

「家で仕事の話をすることはあまりありませんでした。仕事の電話がかかってくると、分かりやすく不機嫌になってしまう。恐らく、意識的にオンとオフを分けていました。

家庭では静かに楽しそうに野球を見てビールを飲む。そんな人です。ちなみに、野球で応援しているチームは特になかったのですが、アンチ巨人ではありました。一強状態はけしからんと思っていたのかもしれません」(西さん)

死の二週間前に豚骨ラーメン

昨年末、湯船から立てなくなってしまった東海林さんは急遽病院に運ばれて、そのまま入院生活を過ごしていた。

「今年になって、病院からは『いつどうなってもおかしくない』と言われていたのですが実感が湧きませんでした。髪の毛が白くなったら『美容院を予約しておいて』と頼まれましたし、『入れ歯を作り直したい』とも話していましたから。日常生活が大好きだったので、一刻も早くルーティーンを繰り返す日々に戻りたかったのでしょう。サラリーマン経験はないけど、サラリーマンのような気質でした。

内臓の数値は悪くなっているのに、あまり苦しむ様子を見せず平然としていたので『病院の機械が壊れているんじゃないか』と疑ったほどです。亡くなる2週間前には豚骨ラーメンを食べていました。だから臨終のときも、まだ平気だろうと思っていたのです」(西さん)

【後編を読む】「彼女と別れたい」…恋愛相談を受けた故・東海林さだおさんが担当編集に言った「衝撃の回答」

「週刊現代」2026年5月11日号より

【つづきを読む】「彼女と別れたい」…恋愛相談を受けた故・東海林さだおさんが担当編集に言った「衝撃の回答」