快進撃ヤクルト「池山新監督」の「令和的指導」が大ハマリ…「体罰を知らない」若手選手への接し方
ヤクルトスワローズの快進撃
プロ野球開幕から1ヵ月。昨年最下位に沈んだヤクルトスワローズが快進撃を見せている。連覇を狙う阪神、一昨年リーグ優勝した巨人を相手に首位争いを繰り広げているのだ。
チームを率いるのは、今季から高津臣吾前監督に代わって就任した池山隆寛新監督(60歳)だ。
「池山監督は'20年から昨年まで二軍監督を務めていました。昨年は二軍も最下位に終わりましたが、結果よりも選手の成長を優先し、若手をのびのびとプレーさせる指導方針を貫いていた。
その頃からじっくり育ててきた選手たちが、今季ようやく一軍で花開いた。内野の要所を守る長岡秀樹や武岡龍世はその筆頭と言えるでしょう」(スポーツ紙記者)
「令和的」指導方針で「育成しながら戦う」
その姿勢は一軍監督となった今でも変わっていない。球団OBは言う。
「池山監督の野球からは、目先の勝ちではなく、『育成しながら戦う』という覚悟がよく見えます。ミスをしても選手を批判せず、必ず良い部分を褒め、ベンチから拍手で出迎える。試合中は兵庫出身らしく関西弁で、声がガラガラになるまで叫び続けています。
彼の明るく前向きな性格は、体罰と無縁の環境で育った今どきの若い選手の感性とよくマッチしているんです」
まさに「令和的」と言える指導方法だが、その根底には、「ブンブン丸」の愛称で親しまれていた現役時代の原体験がある。
「池山監督は高校卒業4年目でレギュラーに定着したヤクルトのスターでしたが、当時は好不調の波が激しく、精神面での不安定さもあった。それを見かねた故・関根潤三監督が『いくら三振してもいい』とのびのびとプレーさせ、そこから大きく成長しました」(球団OB)
だが油断はできない。例年、ヤクルトは5月に失速するのがお決まりのパターン。真価が問われるのは、これからだ。
「週刊現代」2026年5月11日号より
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