羽田盃を制したフィンガーと戸崎圭

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 「羽田盃・Jpn1」(29日、大井)

 激しい競り合いを制したのは3番人気のフィンガー。重賞2勝目でダートクラシック1冠目を奪取した。2着に1番人気のロックターミガン。3着に後方から追い込んだ地元・大井のロウリュが奮闘した。なお、ロウリュ、サンラザール、エンドレスソロウの地方競馬所属の上位3頭、1、2着馬&4着リアライズグリントの5着以内に入ったJRA所属上位3頭に「第72回東京ダービー・Jpn1」(6月10日・大井)への優先出走権が与えられた。また、トリグラフヒルは出走取消。

 レモンポップ−ミッキーファイト−ナルカミ。“ダート馬王国”に新たなG1馬が誕生。厳しい競馬を乗り越えたフィンガーが史上初の砂3冠馬への挑戦権をゲットした。

 好スタートから先手を奪ったが、すぐに外からロックターミガンが馬体を合わせに行く。さらに2角手前では、やや出負けしたリアライズグリントまで絡んできて向正面からは“主役”3頭がビッシリと馬体をそろえる異様な展開。直線入り口では、さすがに鞍上の手が激しく動き出したが、ライバル2頭も歯がゆいばかりに伸びない。ラスト200メートル手前で鞍上の右ステッキが飛ぶともうひと踏ん張り。逆に3馬身突き放した。

 大井競馬出身の戸崎圭にとって、羽田盃は交流レースになる前にナイキハイグレード、クラーベセクレタで2勝しているが、新たなレース体系になってからは初めて。「先生とプランを練って前々で競馬をしようと。ちょっとペースを落とし過ぎたかな。それでも馬はいい気合で走ってくれたと思います」と心地よい汗をぬぐった。同じ田中博厩舎のナルカミで制した昨年のジャパンダートクラシック以来のビッグタイトル。「まずはクラシックを一つ取れた。この後も注目されるでしょうし、馬も頑張ってくれるでしょう」と次の大一番を見据えた。

 田中博師もホッとした様子。「厳しい展開でした。ずっとコンビを組んでくれて、コースも知り尽くしているジョッキーがうまく乗ってくれましたね」と人馬の頑張りをたたえた。中間は厩舎の大将格ミッキーファイトと併せ馬を敢行。ハードトレで大一番に備えてきた。「前回より馬が一段と落ち着いていたので、そこが成長かな。2000メートルの方がより向いていると思うし、(東京)ダービーではさらに強いフィンガーを見せられると思います」。“2冠”奪取を力強く宣言した。