「ZSNES」は1997年からリリースされているスーパーファミコン用のエミュレーターで、2006年12月を最後にメジャーリリースが終了していました。そんなZSNESをオリジナル開発者2人が再集結してゼロから書き直した新しいバージョン「SUPER ZSNES」が2026年4月27日にリリースされました。

SUPER ZSNES - SNES Emulator

https://zsnes.com/



SUPER ZSNESは完全にゼロから書き直されたGPU駆動のスーパーファミコンエミュレーターで、ZSNESおなじみの機能を備えているほか、新しい機能も複数搭載しています。SUPER ZSNESの主な特徴として挙げられているのは以下の通り。

・オリジナルのZSNESよりもはるかに高精度なCPUとオーディオコア

・高解像度モードとゲームごとの特別な強化機能を可能にするGPU駆動のPPUコア

・昔のZSNESの「雪が降るUI」を高解像度化とユーザーエクスペリエンスの向上で現代的にアップデート

・早送り、巻き戻し、セーブステート、自動セーブ履歴、ブックマークの保存、チートコード、クイックロードなどのプレイ中機能

・バイブコーディングではなく伝統的な開発スタイルを採用

・「スーパーエンハンスメントエンジン」により、開発者がゲームごとに個別の強化を施す仕組みを採用

SUPER ZSNESの特徴については、レトロゲームなどの情報を発信するYouTubeチャンネルのModern Vintage Gamerが投稿した以下のムービーを見るとよく分かります。

Super ZSNES - GPU Powered SNES emulation is here! - YouTube

Modern Vintage Gamerによると、通常のエミュレーターは主にCPU上で動作し、GPUは描画処理の補助として使われることが多いものの、SUPER ZSNESではスーパーファミコンが提供するさまざまな機能やグラフィックを現代の高解像度基準で再現するため、専用のGPUレンダリング技術が開発されているそうです。例えば以下は「F-ZERO」のプレイ画面ですが、左は元のビジュアル、右は3D置換された立体感のあるビジュアル。強化ビジュアルと従来スタイルは設定から切り替え可能です。



また、以下はSUPER ZSNESにおける強化されたエディターの画面。記事作成時点ではプライベートベータの段階ですが、今後さらに機能を拡張して提供する予定とのことです。



ZSNESのオリジナル開発者の1人であるzsKnight氏は「皆さんの反応にとても感動しています。20年ぶりにこの仕事に戻ってきましたが、この期間にエミュレーターの世界では新しい発展が数多くあったことを考えるとSUPER ZSNESがどのように受け止められるのかは分かりません。もしコミュニティの皆さんに楽しんでいただけるなら応援いただけるとうれしいです。SUPER ZSNESがどうなるかは分かりませんが、何が起ころうとも、成功するかどうかにかかわらず、私は今後も取り組んでいきます。なぜなら、これが私の情熱だからです」とコメントしています。

記事作成時点では、SUPER ZSNESはWindows・Mac・Linux・Android向けに提供されています。iOSは「近日公開」となっていました。