フワちゃん地上波復帰も本音「プロレスは禊や反省じゃなく新たな夢」「観客は自分を映す鏡」「上谷沙弥選手は“親鳥”のような存在」【4・26横浜大会前インタビュー・後編】
昨年、女子プロレスのスターダムに電撃入団し、12月29日にプロレスラーとして再デビューした人気YouTuberのフワちゃんが、デイリースポーツのインタビューに応じた。年間最大のビッグマッチとなる4月26日の横浜アリーナ大会が迫る中、インタビュー後編ではプロレスラー転向の真意や、デビュー4カ月の胸中、さらに女子で初めてプロレス大賞MVPを受賞した上谷沙弥(29)への秘めたる思いなども率直に語った。(取材・構成=藤川資野)
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−SNSでの騒動を経てプロレス再デビュー後、よくも悪くもプロレスファン以外にも話題になっていることについて、どう受け止めている。
「毎週興行があり、常に何かしらの話題で盛り上がっているプロレス界は、スキャンダラスで刺激が好きな私にはぴったりな世界だと実感してます。素晴らしい先輩方が築いてきた世界なので、私のしょうもない悪目立ちニュースがきっかけだったとしても、中身さえ見てもらえればプロレス沼にみんなハマると信じてます!」
−一方で、会場のプロレスファンにはフワちゃんの存在感が受け入れられている印象がある。
「対戦相手もお客さんも、今の自分自身を映す鏡だなって感じます。ちゃんと真面目に取り組んでいる試合には力強い声援が届く。調子に乗りすぎた後、葉月さんに怒られている時は『そうだ、そうだ』って同調の声であふれる。そういった意味で(観客は)自分がちゃんとプロレスに向き合えているかのバロメーターになっていると感じます。1人1人の顔が見える会場で普段やっているし、応援してくれている声や表情を見るとうれしいです」
−改めてなぜプロレス本格転向を決めたのか。
「もちろんプロレスが厳しい世界だっていうのは踏まえた上で、すごく自分に向いてるなって感じたのは事実なんです。なんか(テレビの企画で)2回挑戦して終わらすのもったいないな、たぶん私にはプロレスのポテンシャルがあるんだろうなって心の片隅で思っていたので。いろいろあって時間ができたので、改めて挑戦したいなと。自分の新しい夢として叶えたいなって思ったんです」
−地上波復帰などで、プロレスが禊ぎの場だと簡単に言う人もいる。
「そうですね。でも、プロレスは禊や反省ではなく、私の新しい夢です。自分の将来を考えるのはなかなか苦手な性分ですが、プロレスラーとしての大きな目標があります。先輩方も、禊でプロレスをやってる人なんて誰ひとりとしていないですし、胸を張って誇れる自慢の肩書きです。メディア出演も、自分の得意分野の一つとして、お声がけがあれば是非やらせていただきます。テレビの世界でも、プロレス好きが思っていた以上にたくさんいて本当にうれしい」
−プロレスは失敗も表現として昇華できるジャンルでもある。
「過去に芸能人がプロレス挑戦した話を、私自身あまり存じてなかったので、正直、禊ぎの場って言われる状況もあまりピンと来てなかったんですよ。私がプロレスに初めて出会ったのは4年前のテレビ(企画)で、自分が挑戦してみて、純粋に輝かしい世界だなって。リングもキラキラしていて華やかだし、ただただ憧れの場所ってだけなんですよ」
−フワちゃんを通じてスターダムやプロレスを見始めた人もいる。
「元々YouTuberとして活動していた私のことを好きだった人を、プロレスに連れてくることはできるのかな?って自分でも半信半疑だった。私自身初めてプロレスを見た時、正直怖いなって気持ちも大きかったので。だからこそ実際にフワギャル(ファン)たちが会場まで応援しに来てくれて、直接顔を見た時は深い愛に涙がポロリとしそうになりました。同時に、プロレス好きの仲間が増えた喜びもあるので、みんなでたくさん楽しんでいきたいです」
−現在絶対的なワールド王者で、昨年プロレス大賞MVPにも輝いた上谷沙弥選手の大活躍について思うことは。
「私のデビュー戦の相手が上谷さんなので、本当に尊敬しているし、思い入れのある選手です。それこそ生まれてから、一番最初にリング上で見たプロレスラーでもあるので、私の“親鳥”みたいな特別な存在です(笑)。ちょうど(愛称が)フェニックスだし」
−当時ベビーフェイスだったが、今は「令和の極悪女王」としてブレイクした。
「子供がグレるのは聞いたことがあるけど、突然親がグレるなんて聞いたことがないので、すごく戸惑ってるんですよ(笑)。でも相変わらずカッコいい選手だし、私はまだ(試合で)直接悪いことはされてないので(何かの間違いだと)信じている部分が少しあるかもしれない」
−今後、今の上谷選手と戦う可能性もある。
「いつか踏んづけられる未来が来るのかな?いや、私だけは踏んづけないと信じてます。『私はあなたのひなですよ!』って(笑)」
−上谷選手はバラエティー番組での奮闘ぶりもすごい。どう見ている。
「当時から上谷さんのプロレスへ対する愛は後輩ながらも感じていたので、それがこういった形で(周知のために)メディアで大暴れしているのを見て、すごく楽しい気持ちで見ているし、『ラヴィット!』に出ている友達とかに『上谷さんと喋った!?』とかたくさん聞いてます」
−上谷選手はスターダム単独での東京ドーム大会を目標にしている。その上で、フワちゃんの発信力は団体からも期待されているが、どう感じている。
「私は(団体に)後から仲間に入れてもらった立場で、みんなを引っ張って連れていくってことは図々しくて言える立場ではないんですけど、もし私の特性で力になれることがあれば存分に使ってほしいですし、フワがプロレスに一役買えるなら、そんな名誉なことはありません。まだ新人の立場で東京ドームについて語るのは畏れ多いですけど、もちろん私もあの場所は意識しています。仲間みんなで力を合わせてスターダムの夢を叶えられる日が、近い将来あるかもしれないと思うと、ますます真面目に頑張らなくちゃとワクワクの気持ちでいっぱいです」(おわり)
