異例のはしか流行 ワクチン「不足という情報が…」医師は問題指摘 “隠れコロナ”も増加か
ゴールデンウイーク直前の今、「はしか」の感染が全国で拡大し、厚生労働省はワクチンの出荷を前倒しするよう要請しています。さらに、病院を取材すると今“隠れコロナ”の疑いがある患者が増えているといいます。
■都内で“12年ぶり”学年閉鎖も
22日、都内のクリニックでは、はしかに感染している疑いのある患者が診察に訪れていました。
院長
「顔に赤い発疹が出ていると。顔から出てきた?」
患者(11)
「うん顔から」
院長
「広がってる感じ?」
「今、流行りのはしかの可能性、ゼロではない」
◇

はしかは今、世界的に流行していて、日本でも相次いで感染が確認されています。
厚生労働省によりますと、はしかの感染者は今月12日までの1週間で、全国で56人にのぼり、今年の累計は299人と、去年の同じ時期の3.8倍以上となっています。
また新宿区内の小学校では、児童と教職員あわせて18人がはしかに感染。都内では、12年ぶりだというはしかによる学年閉鎖が発生しました。
■必要な人にワクチン行き届かない可能性も?

はしかの脅威について、クリニックの院長に聞きました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「10数倍ぐらいインフルエンザよりも感染力が強い。感染してる人が1人でもいれば、同じ空間にいて、同じ空気を吸っただけでやっぱり感染してしまう」
感染すると39度以上の高熱と発疹が出るのが特徴で、重症化すると死にいたることもあるといいます。
はしかの疑いがある11歳の患者も、はじめは風邪のような症状が続いたあと、38度の高熱や顔に赤い発疹が出始めたといいます。
予防には、「ワクチンの2回接種が最も有効」とされていますが、伊藤院長はある問題を指摘します。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「昨日から(ワクチンの)不足という情報が来て、今は出荷調整という状況。打ったかどうかわからなくなったとか(2回)打ったけど不安とか、 そういう方にワクチン打っていくと当然、不足していく」
本当に必要な人にワクチンが行き届かない可能性があるため、抗体を調べてからのワクチン接種が必要だといいます。
厚労省は22日、今後の需要の拡大が見込まれるとして、ワクチンの製造販売業者に来月以降の出荷を前倒しするよう要請しました。
■“隠れコロナ”「検査いらないって方が多い」

さらに、ゴールデンウイークを間近に控える今、心配だというのが…
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「“隠れコロナ”という患者が相当数いる。たぶんコロナじゃないと思うから検査はいらないって方が多い」
新型コロナウィルスの新規感染者数は、今年2月以降減少傾向にあるものの、伊藤院長によると“隠れコロナ”の疑いがある患者が増えているというのです。
23日、街では、GWを前に心配の声が聞かれました。
60代
「外出しないわけにもいかないので…そのへんはやっぱ不安は不安」
小学生の子ども2人がいる40代
「子どもがコロナになったとき、症状がほぼなかった」
――連休のタイミングでなったら
小学生の子ども2人がいる40代
「それは嫌ですよね。何より病院が休みなので、そこが怖い」
◇

コロナ禍以降、マスクを常備しているという親子は…
娘(40代)
「自分の範囲内では流行ってないけど、範囲から出るとちょっと怖い。だったら(GWは)近所で電車で軽く行ける範囲でいい」
