中東情勢の影響が深刻に 原油から作られる塗料用シンナーが不足 塗装業者から不安の声 注文しても”納期未定” 秋田
先行きの見通せない中東情勢は、私たちの住まいを支える現場にも大きな影響を及ぼしています。
原油から作られる塗料用のシンナーが不足していて、塗装業者からは不安の声が上がっています。
大館市内にある、築約50年の住宅です。
おとといから、屋根の塗装などを塗り直す作業が行われています。
天候が比較的穏やかで、住宅の修繕やリフォーム工事の依頼も増える今の時季。
しかし。
ナガサキ塗装 長崎栄勇代表
「いまは本当にもう、問屋さんの方にも在庫がないような感じで、メーカーからの出荷もないって話なんですけど…だからまずシンナーを獲得するのが大変ですよね」
原油が原料のナフサからつくられるシンナー。
塗料をのばすために必要で、仕上がりをよくするためにも欠かせません。
記者
「シンナーと塗料を混ぜないと全然ダメなんですか?」
職人
「全然だめですね。やっぱシンナー入れてやわらくして塗りやすいようにしないと」
1か月に必要なシンナーは約50リットル。
しかし、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が始まって以降、入手することが難しくなっているといいます。
塗装工事の現場では、幅広く使われているため、不足すれば死活問題につながりかねません。
長崎代表
「考えられないですね。いままでは電話をすればすぐに持ってきてもらってたのが、もういま電話しても「ありません」と言われるしかないし。この状況をいまどう考えていったらいいのか、先行きはもう不透明なんで全然わからない状況なんで、もう不安しかないですよね」
シンナーや塗料の販売店です。
嘉納 矢守剛専務
「こちらになります」「きょうは10缶あるような状況なんですけどもすべて予約済みの商品でして、もう行き先が決まっているような状態のものしかないような状況でございます」「20缶、30缶注文入れたとしても『納期未定』で返ってくるか、『その注文をキャンセルしてください』というような形でメーカーからの対応になっています」
以前は常に50缶ほどあったシンナーの在庫。
いまは10缶しかありませんでした。
以前はメーカーに注文すると翌日には届いていましたが、中東情勢が悪化して以降、いつ、どれだけの量が届くのかまったくわからない状況が続いています。
約1か月前に注文した50缶のうち、21日にようやく届いたのが10缶でした。
価格も大きく上昇していて、大手塗料メーカーが出荷するシンナーの価格は先月19日に、75パーセント値上げされました。
さらに、今月に入ってからは、塗料全般の出荷が停止されるなど、影響はシンナー以外にも広がっています。
矢守剛専務
「状況の改善の方法がまったく見当たらないというのが現状です」「いまはもう物がない状態ですんで、とりあえず値段というよりは工事なんとかもう遅れないように物が入ってきてほしいというただその思いだけです」
先行きの見通せない中東情勢は、私たちの住まいを支える現場にも大きな影響を及ぼしています。
※4月22日午後6時15分のABS news every.でお伝えします