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【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

 4月13日第2試合 南2局3本場=萩原聖人(雷)、茅森早香(フ)、内川幸太郎(風)、中田花奈(B)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。レギュラーシーズンをギリギリの6位で突破した雷電は、1週間で3連勝を含む8連対を達成し、セミファイナルで大きくポイントを積み重ねました。そのキッカケとなったのは、萩原選手の値千金のトップです。

 親番が落ちた南2局、2着目の萩原選手に配牌赤3で3メンツができている大チャンス手が入りました。4巡目に5萬を引いてきて、早くも分岐点を迎えます。どれを切っても絶対に裏目があり、本当に悩ましいところです。6筒を切ると5萬と5索のくっつきとなりテンパイまでは一番広く一盃口の形も残りますが、好形率や7筒がドラということを考えると難しい。巡目も早く場況も分かりません。タンヤオでチーすることを考えると萬子と索子を残した方が良さそうです。

 じっくり考えた末、5萬をツモ切りしました。47筒ターツも残したいし、索子の横のくっつきも残したい、と間の選択肢を取った形です。索子と萬子の選択は、2萬が1枚場に切れていたというだけだと思います。それぐらいしか差がありませんでした。

 2巡後に3筒というまた難しい牌を持ってきました。

 ツモ切りという人もいそうですが、ここで萩原選手が選んだのは5筒切りです。この意図は明白で、待ちの良さと打点を取ったということです。狙い通りドラ7筒を持ってきて、14筒3筒でどれをツモっても跳満という好形高打点のテンパイとなりました。ヤミテンで構えていたところ、中田選手からリーチが入ったのですぐに追いかけリーチ。内川選手からの3軒目リーチもかわして、中田選手からの4筒をロンして倍満の大きなアガリとなりました。このまま逃げ切りトップを取り、翌日の黒沢咲選手、本田朋広選手の連勝につなげました。

 5萬、5筒を切った場面で時間を使ってじっくり考えていた萩原選手から、とにかくこの勝負手は絶対に取りこぼさないぞという意思を感じました。序盤にも書いたように、こういう手は何を切ってもロスがあるんです。この土壇場では、効率的とか期待値とかではなく、とにかく勝負なんです。まさにセミファイナルを通過できるかが決まるような局になり得るところで決めたということが、麻雀プロとして強いなと感じました。麻雀、Mリーグファンの多くはこういう勝負を目にしたくて見てくださっていると思いますし、萩原選手はそれを体現してくれている選手だなと思います。