日本ハムは優勝しても「さらば新庄」?プロ野球 明暗クッキリ!「ベンチ裏レポート」
球春、到来! 各チームとも15試合ほどを消化し、早くも明暗が分かれつつある(記事内の数字は4月13日時点)。
日本一の守護神が抱える″爆弾″
パ・リーグではソフトバンクが日本ハムを開幕スイープし、そのまま5連勝と好ダッシュを見せた。
「気になるシーンもありました。4月2日の楽天戦、ビハインドの9回、代走に出た2年目・庄子雄大(ゆうだい)(23)の判断ミスで同点機を逸し、小久保裕紀監督(54)は『痛いミス』と叱責。オープン戦最終戦でも、守備でミスした成長株の笹川吉康(23)が″一発レッド″。オープン戦で非凡な打撃を見せて開幕一軍当確を告げられていたのに非情の降格となっています。小久保監督は実績組に甘く、若手に厳しい傾向がある。それが若手の萎縮、成長阻害に繋がらなければいいのですが」(スポーツ紙ソフトバンク担当記者)
「開幕スタメン野手9人の平均年齢はソフトバンクが31.7歳。日本ハムが同25.8歳。山川穂高(ほたか)(34)ら柳田悠岐(ゆうき)(37)らベテランが元気なうちはいいが「シーズンは長丁場。どこかで息切れするのではないか……」(同前)
投手陣にも綻びが見えている。自慢のリリーフ陣″樹木トリオ″の一人、藤井皓哉(こうや・29)がトミー・ジョン手術を受けて今季全休。松本裕樹(30)は防御率4点台とピリッとせず、クローザーの杉山一樹(28)はもっと酷くて9.00。杉山は自らの不甲斐ないピッチングに腹を立て、ベンチを殴って左手を骨折。二軍降格となった。担当記者が続ける。
「杉山はWBC出場を辞退するにあたり、″ヒジの故障″という診断書を提出したといいます。ヒジが万全な投手なんてプロにはいないですから辞退の口実だと思っていましたが、今季の投球を見る限り、本当に爆弾を抱えているのかもしれません。となると、4年40億円の巨大契約を結んだメジャーの元セーブ王、オスナ(31)の出番ですが、オープン戦の防御率は4点台。三軍調整中も独立リーグの打者から空振りを奪えずに13球粘られるなど、一軍の抑えとしては心許ない。先発では勝ち頭の有原航平(33)が抜け、来日が遅れた左のエース・モイネロ(30)も調整中。投打にアキレス腱があり、3連覇は容易ではない」
まさかの日本ハム復帰となった有原は「昨季途中から退団を考えていたようです」(スポーツライター・藤本大和氏)という。
「どうもソフトバンクの側の評価に納得できていなかったようで……。日本復帰にあたり、古巣のハムを避けた理由は″新庄剛志監督(54)のノリが苦手だったから″と言われていますが、新庄監督は昨季いっぱいでの退団が既定路線と見られていた。それがハム復帰を後押しした側面はあると思います。新庄監督はまさかの続投となりましたけど(笑)」
有原の加入により、日ハムは山粼福也(さちや・33)をブルペンに回せるほど先発ローテが充実。ノーノーを達成した細野晴希(24)と達(たつ)孝太(22)にはブレイクの予感が漂い、悲願の優勝が見えてきた。
「ただ、新庄監督は勝っても負けても退任すると見られている。監督を退くにしても、何らかの自由度の高いポストを用意して残ってもらおうと球団側は画策しているようですが、新庄監督の性格を考えると、残らないでしょう」(同前)
課題は多いが…
2強を追うオリックスはエース・宮城大弥(ひろや・24)の長期離脱をいかにカバーするかが課題となっている。
「開幕投手は宮城が務めましたが、岸田護監督(44)は160km/h右腕の山下舜平大(しゅんぺいた)(23)に行かせるつもりでいた。それぐらい期待は大きいのですが、右ヒジ痛で断念。腰痛も持っていて、1年間を通して活躍したことがない。ケガさえなければエースになれるのですが」(遊軍記者)
救世主として期待されているのが、ファームで調整中の山岡泰輔(たいすけ・30)だ。
「オンラインカジノ問題で、いの一番で名前が出てしまい、活動自粛を強いられた。その後に発覚した選手たちとの処分の差が大きく、『なんで俺だけ……』と思うところはあるはず。今年は先発で再度、勝負をすることになりましたが、これはモチベーションをあげきれないでいる山岡を、希望していた先発で心機一転させてやりたいという岸田監督の親心も含まれている」(夕刊紙デスク)
絶対的エースの今井達也(27)が去った西武は約15億円の譲渡金で積極補強を敢行。DeNAから桑原、日本ハムから石井一成(31)をダブル獲りした。
「桑原の加入は大きいのですが、ポジションが被るため、主砲の渡部聖弥(23)を外野からサードにコンバートせざるを得なくなった。渡部の三塁守備は動きもハンドリングも硬い。打棒は健在ですが、すでに3つのエラーを記録しています」(スポーツ紙西武担当記者)
一方、石井には「ベルーナドームに強い」という″特殊能力″があった。昨季の石井の打率は.259だったが、西武の本拠地ベルーナドームでは.387にハネ上がる。この担当記者によれば「特筆すべきは打球速度の速さ。春季キャンプ中に測定したら、石井がチームトップ。西武側もそこを評価していた」という。
「ところがオープン戦は打率.081、開幕後も.091と超低空飛行で早々に降格。セカンドにはオープン戦.417と好調だった外崎(とのさき)修汰(33)ら好選手が多く、チーム内から『石井、いる?』という声が……」
シーズンはまだ始まったばかり。巻き返し、逆襲のための時間は十分にある!
『FRIDAY』2026年5月1・8日合併号より
