「格安SIM」に変えるとスマホ代は下がると聞きますが、「家族割」がなくなって逆に損することはあるのでしょうか?

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スマホ代を節約する方法としてよく挙げられるのが「格安SIM」への乗り換えです。しかし、大手キャリアで利用できる「家族割」がなくなることで、逆に損をしてしまうのではと不安に感じる人も多いのではないでしょうか。   本記事では、家族割との関係を踏まえながら、格安SIMのメリット・デメリットを解説します。

格安SIMに変えると本当にスマホ代は安くなる?

格安SIMは、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)に比べて料金が安いのが特徴です。これは、自社で通信設備を持たず、大手回線を借りてサービスを提供しているため、コストを抑えられるからです。
大手キャリアの標準プランでは月額7000~9000円かかる場合でも、格安SIMなら2000~3000円程度に収まることが多く、月4000~7000円・年5~8万円の節約ができます。
ただし、ここで見落としがちなのが「家族全体の料金」です。個人単位では安く見えても、家族全員で考えると話が変わる場合があります。
 

家族割がなくなると損するケースとは?

大手キャリアでは、家族で契約することで割引が適用される「家族割」があります。これは、回線数が増えるほど1人あたりの料金が安くなる仕組みです。
家族割の具体例として1人あたり1210円安くなるプランがあります。この家族割を適用する場合、4人家族なら毎月4840円の割引になるため、年間では5万8080円の差になります。
そのため、次のようなケースでは格安SIMに乗り換えると逆に損になる可能性があります。
 

・家族全員が大容量プランを使っている
・家族割に加えて光回線とのセット割も適用されている
・通話無料などのオプションを多く利用している

このような場合、割引が重なって実質料金がかなり下がっているため、格安SIMに変えても思ったほど安くならないことがあります。もし割引を外れると、その分を自分で補う必要が出てくるため、事前に総額を計算しておくことが重要です。
 

格安SIMでも損しないための考え方

格安SIMで損をしないためには、家族全体の使い方を見直すことがポイントです。
たとえば、家族の中にあまりデータ通信を使わない人がいる場合、その人だけ格安SIMにするという方法もあります。また、最近は格安SIMでも家族割に近い仕組み(データシェアや複数回線割引)を提供しているサービスも増えています。
さらに、通話が多い人は注意が必要です。格安SIMは通話料が別料金になることが多いため、通話時間が長い場合はかえって高くなる可能性があります。その場合は、通話定額オプションを付けるか、大手キャリアのままにするという選択も現実的です。
このように、単純に全員乗り換えるのではなく、使い方に応じて最適な組み合わせにすることが大切です。
 

家族全体で見てお得になる選び方のポイントまとめ

格安SIMは確かにスマホ代を大きく下げられる可能性がありますが、家族割がある場合は必ずしも全員にとって得になるとは限りません。特に、大容量プランや複数の割引を利用している家庭では、乗り換えによって割高になるケースもあります。
一方で、データ使用量が少ない人や、家族の中で使い方に差がある場合は、部分的に格安SIMを取り入れることで無理なく節約できます。重要なのは、一人ひとりの使い方と家族全体の合計料金をセットで考えることです。
少し手間はかかりますが、現在の料金と乗り換え後の料金を比較することで、自分たちにとって本当にお得な選択が見えてきます。うまく活用すれば、無理なく通信費を下げることは十分に可能ですので、ぜひ一度見直してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー