【検証】遠藤市政2年 百条委員会【徳島】
任期の折り返しを迎えた遠藤市政をシリーズで検証します。
2回目の4月17日は、生活保護費の過大請求問題で設置された「百条委員会」についてです。
3月の徳島市議会閉会日。
(誠和会・井上武 議員)
「徳島地方検察庁に告発するものでございます」
生活保護費の過大請求に関する百条委員会での証言をめぐり、徳島市の遠藤彰良市長と都築伸也政務監が刑事告発されました。
(徳島市・遠藤彰良 市長)
「私は起訴されることは絶対にないという確信は持っています」
(都築伸也 政務監)
「あの状態で検察に持っていたら、検察官が何というか聞いてみたい」
ことの発端は2025年3月に開かれた、徳島市議会の文教厚生委員会でした。
(生活福祉第二課・森本耕司 課長(当時))
「(国庫負担金を)不正に請求しているということだから、隠ぺいしたわけなんです」
当時の担当者はこのように述べ、生活保護費の過大請求について、以前から遠藤市長ら上層部に報告していたにもかかわらず、市が「隠ぺいしていた」と打ち明けたのです。
市長をはじめ上層部は隠ぺいを否定しますが、すばやい動きをみせたのが市議会でした。
地方自治法100条に基づく調査特別委員会、いわゆる「百条委員会」をすぐさま設置。
生活保護費に携わる職員や、遠藤市長、当時、再任用職員でケースワーカーだった都築政務監らに証人尋問を行いながら、職員との主張の食い違いや、隠ぺいがあったかどうかの実態調査が進められました。
2025年8月の証人尋問では、職員が「問題は上層部に伝えた。市長や政務監は知りながら隠蔽していた」と改めて証言。
これに対し、遠藤市長と都築政務監は…。
(徳島市・遠藤彰良 市長)
「彼と話し合った記憶はありません、どんな指示をしたかも記憶にありません」
「すべての内容について、私は全然記憶にはありませんでした」
「上司の立場だったら、言われたらほおっておけるような問題じゃない」
(都築伸也 政務監)
「(過大請求について)聞いておりません。当時、一再任用である私に言ったというのはあまりにも無理がある」
「森本課長の勘違いではないかと思います」
2人は疑惑を全面的に否定しました。
しかし…。
(徳島活性会議・佐々木昌也 議員)
「自己の記憶に反した虚偽の陳述をし、よって偽証した可能性が高いと思われる」
(誠和会・井上武 議員)
「刑事告発することに賛成の方は挙手願います」
「はい、挙手多数であります。よって遠藤彰良を告発することに決定しました」
委員会はこれらの証言を虚偽と判断し、2人の刑事告発を決定。
後日開かれた市議会でも、2人の刑事告発が可決されました。
刑事告発を受けて遠藤市長は…。
(徳島市・遠藤彰良 市長)
「全く証拠もない中で決定され、強い憤りを感じています」
「議会多数派の政治的嫌がらせとしか思えません。私も徹底的に戦っていく覚悟であることをお伝えして、閉会の挨拶といたします」
3月末には徳島地検に告発状が提出され、司法の判断を待っている状態です。
現職市長が刑事告発される異例の事態。
泥沼化する争いに、市民からは呆れの声も漏れています。
真相解明はもちろんですが、なにより市民を置き去りにしない、納得感のある市政運営が求められています。
