巨大与党を前に打つ手なくボヤく玉木代表…国民民主党は党首交代の潮時か
【永田町番外地】#72
国民民主「消費税一律5%」見直し表明に支持者失望…玉木代表“次の一手”なく永田町での存在感ダダ下がり
新年度予算案が11日の自然成立を待たず、与党過半数割れの参院で7日、可決成立した。与党の多数派工作によって、土壇場で保守党2人に加え、無所属系4人が賛成に回り、かろうじて押し切った形だ。
一方、ねじれ国会の参院で優位な立場にあった野党。国会審議を通じ“良識の府”としての存在感を見せつけるチャンスだったが、相変わらずの古い慣習や国民生活を人質にした日程闘争に明け暮れた。とくに、「対決より政策実現」を掲げて躍進した国民民主党の迷走は目に余った。
新年度予算案は、昨年12月に高市早苗首相との間で合意した103万円の“年収の壁”引き上げや軽油の暫定税率廃止を担保したもの。ところが、採決に何だかんだと難癖つけては年度内成立を阻み、ほかの野党と足並みをそろえて反対に回った。玉木代表は早くから予算案への賛成を公言していただけに、その手のひら返しに口をアングリ驚いたのは自民党など与党議員ばかりではなかったはずだ。
「少数与党と交渉して政策を実現していく手法は困難になった。高市政権が衆院選で大勝した今、正直しんどい時だ。今は根を張り地力をつけていこう」
玉木代表は5日の定期党大会でこうボヤき、自ら先頭に立って振りかざしてきた“対決より政策実現”の旗を降ろした。さらに7日の記者会見では、消費税率一律5%をめざすとしていた政策までも見直す考えを表明してしまった。
掲げてきた旗が次々と消え、なくなってしまった感だ。大丈夫なのか。
「党大会で玉木代表は来春の統一地方選に向けて地方議員を現状の2倍、700人の目標を掲げ、2年後の参院選での勝利を誓い、団結を呼びかけました。しかし、はたしてその時まで代表でいられるかどうか。9月に党代表選がありますが、再選は微妙です」(全国紙デスク)
玉木代表は一昨年秋、グラドルとの不倫報道で一度は失脚の危機に立たされたが、この時は衆院選の躍進直後だったから、党内の玉木降ろしは沙汰やみとなり首の皮一枚つながった。だが、今度ばかりはそうもいくまい。今回の党大会では、玉木路線の見直しが迫られる形で「未来先取り政党」なる新たな旗を掲げ、9月の代表選に向けて党の綱領や政策を若手中心にアップデートすることが活動方針に盛り込まれている。
高市首相は国民民主抜きでも、参院の過半数割れねじれ国会を乗り切る算段がついた。玉木路線が行き詰まった以上、国民民主に求められるのは人心一新しかなさそうだ。 (特命記者X)
