【高松宮記念/追い切り診断】実績上位の3強一角に最高評価「S」 “円熟”を迎えて余裕と鋭さが同居 「過去最高に近い状態」

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第56回(29日/GI、中京芝1200m)には、連覇がかかるサトノレーヴ、ラストランとなるナムラクレア、昨年のスプリンターズSを制したウインカーネリアンなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ナムラクレア」を取り上げる。

■ナムラクレア

スプリント界の頂点に最も近づきながらも、あと一歩届かなかった日々。その天才少女も7歳を迎え、いよいよラストランという舞台に立つ。キャリアの途中では脚質転換で末に賭ける競馬へとシフトし、今や完成というより円熟、その言葉がしっくりくる段階に入ったと見るべきか。

栗東坂路での1週前は4F51.7-38.1-24.6-11.7。軽く促されるとスッとギアが上がる反応の良さはさすがの一言。終い重点ながら余力を残したまま鋭くまとめ、年齢を感じさせない動きだった。最終追いはいつも通り坂路単走。ハミ受けにも程よい遊びがあり、無駄な力みが一切ないため、追われてからの反応も一瞬。ラスト1Fでは軽く仕掛けただけで鋭く伸び、余裕と鋭さが同居した内容に映る。
若い頃の前向きさを制御しきれなかった時期を経て、今はハミ受けや首の使い方に無駄がなく、完成度という点ではむしろ過去最高に近い状態。展開に左右される側面は残しつつも、その一瞬の破壊力を最大限に発揮できる下地は整った。最後の舞台に向けて、静かに、しかし確かな手応えを感じさせる仕上がり。
総合評価「S」