こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した散開星団「Trumpler 14(トランプラー14)」。


りゅうこつ座の方向、約8000光年先の、「イータカリーナ星雲」にある星団です。


赤と青のグラデーションに彩られた星雲を背景に、まばゆいばかりの星々が散りばめられた光景は、時間が経つのも忘れて見とれてしまいそうです。


【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した散開星団「Trumpler 14」(Credit: NASA & ESA, Jesús Maíz Apellániz (Centro de Astrobiología, CSIC-INTA, Spain))】

散開星団とは、数十〜数百個の若い星がゆるく集まった星の集団のこと。プレアデス星団(すばる、昴)が有名です。


Trumpler 14の星々は、誕生してから50万年くらいしか経っていないとみられています。約2000個の星々が存在するとみられていて、質量は太陽の0.1倍以下から数十倍と様々です。


恒星は質量が大きいほど寿命が短くなります。Trumpler 14の大質量星は、あと数百万年ほどで超新星爆発を起こすとみられており、それまでは強力な電磁放射と星風で周囲の環境に影響を及ぼし続けます。


画像の左側をよく見ると、輝く星々にまぎれるようにして、黒い小さな塊がひとつ浮かんでいることがわかります。


これは「ボック・グロビュール(Bok globule)」と呼ばれる、孤立した暗黒星雲です。ガスや塵(ダスト)が集まった高密度の分子雲であるボック・グロビュールでは、星が形成されることもあるといいます。


冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESA=ヨーロッパ宇宙機関から2016年1月21日付で公開されました。


本記事は2019年1月1日公開の記事を再構成したものです。


 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


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