2025年版 自動車専門誌が選ぶ「最高の電動SUV」10選 得意分野の異なる個性派モデル
実際に試乗して選んだトップ10
デザイン、走り、乗り心地、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶ最高の電動SUVを10台紹介する。
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好むか好まざるかは別として、市販の電動SUVの数は年々増え続けている。市場は今、静粛性と航続距離、そしてSUVならではの実用的な機能を兼ね備えたモデルで溢れている。

現在英国で販売されているものの中から、特に優れた電動SUVを10台厳選する。
この記事では、英国で販売されている電動SUVの中から、特に優れた10台をランキング形式でピックアップしている。手頃な価格帯のモデルから高級車まで、さまざまなニーズと予算に対応する電動SUVを選んだ。
現時点でAUTOCAR英国編集部が最高と評価するのはBMW iXだ。その理由と、他のモデルについて順に解説していこう。
(翻訳者注:各モデルの装備や価格などは英国仕様に準じます。英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)
1. BMW iX
デザイン:9点 インテリア:10点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:10点 コスト:7点
長所:ラグジュアリーの体現 市販SUVトップクラスの航続距離 スムーズな荷重移動
短所:賛否両論の外観デザイン 手動回生制御に改善の余地あり オプションで価格が膨らむ
最大の特徴:ラグジュアリー
BMWは「駆けぬける歓び」というキャッチコピーでおなじみだが、交通量の増加や速度制限など、クルマを取り巻く環境が変化する中、「駆けぬける」の定義も変わりつつあるようだ。

1. BMW iX
「電動SUVの新たな高みへ」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター(英国編集部)
EVにおいて、BMWは快適性に特化した存在へと進化している。iXは世界トップクラスの静粛性とドライバビリティ、瞬時に発揮される軽快なパフォーマンス、そして実走行での優れた航続距離を実現している。
インテリアは、スポーツセダンというより、i3の大型で超豪華なバージョンに近いと言える。開放的な空間、柔らかな造形、そして一部仕様では独特でありながら魅力的な素材が採用され、ラウンジのような雰囲気を醸し出している。
AUTOCAR英国編集部のおすすめは、最も手頃なモデルである『iX 45』だ。優秀なエアサスペンションを装備でき、実用的な94.8kWhバッテリーを搭載している。WLTPサイクルの公称値では602kmの航続距離を実現。最高出力407psのツインモーター/四輪駆動システムにより、十分な加速性能も備えている。
2. スコダ・エンヤク
デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:10
長所:航続距離が長い 非常に広々とした車内空間 快適な内装
短所:運転特性に若干の癖がある 乗り心地がやや硬め 最廉価グレードは装備が簡素
最大の特徴:オールラウンドな能力
チェコの自動車メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダが販売しているエンヤクは、ここに並ぶ他車のように特定の分野で傑出した存在ではないが、素晴らしいオールラウンダーである。

2. スコダ・エンヤク
「洗練性と遮音性は実に優れている」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター
まさにスコダらしい1台だ。インテリアは、物理的なスイッチ類とソフトタッチ素材で合理的にレイアウトされている。アダプティブクルーズコントロールを標準装備し、回生ブレーキ用パドルシフトは直感的な運転を可能にしてくれる。シャシーも同様に、特に楽しいとは言えないが、バランスが取れて成熟している。
エンヤクには複数の仕様があるが、その中でAUTOCAR英国編集部が選ぶのは『85エディション』だ。560kmの航続距離を誇る大容量バッテリーに加え、必要な装備がすべて標準で付いている。
3. テスラ・モデルY
デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:9点
長所:一部の分野でクラス最高水準 長距離走行または性能を重視したバージョンが選べる 大容量のトランク
短所:乗り心地とハンドリングはクラス最高ではない 疑問符のつくデザイン 平凡な質感のインテリア
最大の特徴:トランクスペース
テスラの看板車種であるモデルYには、さまざまな意見や感想を抱かれるかもしれないが、客観的に優れたクルマであることは疑いようがない。

3. テスラ・モデルY
「実用的で広々としたファミリー向けEVとして、異論を唱える余地はほとんどない」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター
世界販売台数ランキングの上位を飾り、価格も比較的手頃(英国では通常、有利なリース契約が提供されている)で、車内も非常に広々としている。トランクは率直に言って巨大で、床下収納もあり、フロントトランク(フランク)まで備わっている。
物理ボタンをほとんど使わないインテリアと、大胆でシンプルな外観デザインは万人向けではないが、ミニマリズムという視点で見ればすべてが調和している。
乗り心地はやや硬めで、ステアリングの反応も鋭すぎる感がある。しかし、実走行での航続距離は抜群で、AUTOCAR英国編集部のテストではロングレンジAWD仕様が480kmを楽に突破した。最も安価で出力の低い仕様でも、0-100km/h加速を5.6秒で達成する。
4. キアEV9
デザイン:9点 インテリア:9点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:広い車内空間 優れた航続距離 7人乗り
短所:人によってはサイズが大きすぎる 駐車が難しい場合あり 価格に見合わない内装材
最大の特徴:7人乗り
「初の魅力的な電動SUV」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

4. キアEV9
キアEV9ほど広い車内空間を誇るモデルは少ない。絶対的な容積ではメルセデス・ベンツEQS SUVが勝るが、価格は高く、車内の汎用性はEV9に及ばない。
EV9は広いガラス面積、簡単に倒せるシート、充電ケーブルを収納するフロントラゲッジコンパートメントを備え、その広大な空間を最大限に活用できる。EV9は単に空気を運ぶだけのクルマではない。
走行性能も十分に優れている。デュアルモーター仕様は力強い走りを見せるが、シングルモーター仕様は価格を抑えながらも長い航続距離を実現するため、ほとんどの人にはこちらが適している。
7人乗りSUVとしては非常にスタイリッシュで、十分な高級感、効率性(電費)、航続距離を備えている。
5. スコダ・エルロック
デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:10点
長所:バランスの取れた走行性能 広々とした車内空間と使いやすい機能 実走行での優れた航続距離
短所:走りが重く感じる DCCサスペンションは高価格モデル限定 物理的なスイッチ類が少ない
最大の特徴:コンパクトサイズ
こちらも、スコダが販売する質の高いEVだ。このエルロックは実質的にエンヤクの小型版と言えるモデルで、広々とした車内空間、高品質な仕上げ、優れた設計思想を多く継承しつつ、よりコンパクトで手頃な価格帯に収めている。

5. スコダ・エルロック
「直感的かつ快適で、車内も無味乾燥ではなく上質だ」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者
運転も非常に楽だ。乗り心地は安定感があり、柔らかく、路面とのつながりを心地よく感じさせる。ステアリングフィールは最高とは言えないが、とても滑らかで、思い通りに走りやすい。
『85』仕様は最高出力286psのモーターを搭載しており、かなり速く感じられる。一方、最高出力170psの『50』モデルは遅く、上位グレードとの差を感じる。だが価格が安く、効率性も高のでおすすめだ。ガソリン車のハッチバックからの乗り換えなら、スコダ・エルロックのエントリーグレードでも遅くは感じないだろう。
6. ヒョンデ・アイオニック5 N
デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:10点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:8点
長所:圧倒的なパワー 高性能EVの画期的な1台 真のドライバーズカー
短所:日常使いには他のモデルが優れている 長距離走行時の効率性は良くない 同価格帯のEVと比べるとインテリアが平凡に感じられる
最大の特徴:パフォーマンス
真のゲームチェンジャーと言えるクルマは極めて稀であり、この激動の時代においてもそれは変わらない。しかし、アイオニック5 Nはまさに「ゲームチェンジャー」である。

6. ヒョンデ・アイオニック5 N
「5 Nの登場により、ついにEVのドライバーズカーが実現した。AUTOCARのロードテストで満点の5つ星評価を得るにふさわしい」
――マーク・ティショー、編集者
ヒョンデは、初のガソリンエンジン搭載ホットハッチであるi20 Nとi30 Nで、デビュー当初から優れた性能を見せつけ、自動車愛好家の注目を集めた。EVにも、そうした評価を引き継ごうとしているようだ。
アイオニック5 Nの特徴は、ハードなサスペンションと圧倒的なパワーだけではない。強化されたボディシェル、リアアクスルに搭載された本格的なリミテッドスリップデフ、アダプティブダンパー、そしてエンジニアたちのユーモアのセンスのおかげで、本当に楽しいクルマに仕上がっている。パワーのオン/オフでくるくると車体の向きを変え、望むなら6速トランスミッションとガソリンエンジンの挙動を再現することもできる。
7. キアEV6
デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:8点
長所:最大580kmの航続距離 高性能のEV6 GTモデルが選択可能 シャープなハンドリング
短所:タッチ操作への依存度が高い 従来型SUVのような見晴らしの良さがない ブレーキの感触に慣れるまで時間がかかる
最大の特徴:ダイナミズム
キアEV6は優れた電動SUVであり、ファミリーカーに適した1台だ。快適で航続距離が長く、上位グレードでは容赦ない速さを見せつける。

7. キアEV6
「価格設定は適正で、運転や操作もしやすい。その存在感はEVクラスを豊かにしている」
――フェリックス・ペイジ、副編集長
効率重視の仕様では、EV6は580kmという驚異的な航続距離を実現。充電速度も258kWとクラス最高水準だ。出力は229psから始まり(ほとんどのドライバーには十分すぎる性能)、最上位グレードのEV6 GTでは驚異の585psを発揮する。
キアEV6はメカニカルな部分ではヒョンデ・アイオニック5と類似しているが、全体的な運転感覚はわずかに優れている。ステアリングの反応は滑らかで、精度も高く、乗り心地も快適だ。
クーペのような走り、子供を乗せるのに十分なスペース、さらに充実装備を揃えた電動SUVを求めているけれど、フルサイズで7人乗りのEV9には手を出せないという場合、EV6が最適な選択肢となるかもしれない。
8. ポールスター3
デザイン:9点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:7点
長所:見た目が素晴らしい ダイナミックなドライビングスタイル 長距離走行に優れる
短所:高価 タッチスクリーン依存が残念 パフォーマンス・パックの必要性が疑問
最大の特徴:際立つ個性
スウェーデンのポールスターのフラッグシップモデルである3は、広々とした居住空間に次世代技術を満載した大型電動SUVだ。他に類を見ないエクステリアデザインを求めるなら、検討すべき1台である。

8. ポールスター3
「このクルマはポールスターの理念を、より広く、より高く、より遠くへ広めるだろう」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者
パワーも十分で、最高出力は490psから517psまで選べる。107kWhのバッテリーにより最大628kmの航続距離を実現し、250kWの急速充電に対応する。
インテリアは開放感と高級感にあふれ、クローム調素材と再生素材のソフトタッチテキスタイルが使われている。ダッシュボード中央には巨大なタッチスクリーンが配置され、グーグルマップを使用できるほか、アップル・カープレイとアンドロイド・オートも完備している。
そのサイズと2.5トンの車両重量にもかかわらず、ポールスター3は高速域での走行性能に優れている。ハンドリングは直感的かつ精密で、同セグメントの多くのライバル車を大きく凌駕している。
9. MG S5 EV
デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地&ハンドリング:7点 コスト:9点
長所:シンプルだが使いやすいユーザーインターフェース 意外にも魅力的な内装 Bセグメントの価格帯でCセグメントSUVを実現
短所:ADASが期待外れ 実走行で480kmを超えない 高速走行では乗り心地がやや不安定
最大の特徴:コストパフォーマンス
この価格帯において、MG S5 EVはほとんどの期待を上回る。特に驚くべきはインテリアだ。ほんの数年前まで、中国メーカーのインテリアは欧州・日本・韓国車と比べて明らかに劣っていた。

9. MG S5 EV
「完成度の高い走りと実用的で洗練されたインテリアは、今やこのブランドがどれほど価値を高めてきたかを改めて実感させる」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長
MGは飛躍的に進化した。スイッチ類は大きくて使いやすく、しっかりした感触があり、こうした細部へのこだわりからもクオリティ向上に積極的に取り組んでいることがわかる。
スタンダードレンジモデルは最高出力170ps、航続距離340km。ロングレンジモデルは231ps、480kmに強化される。どちらも画期的な数値ではないが、価格を考慮すれば、コストパフォーマンスは優れていると言える。
この価格設定は無視できない。同クラスの他車とほぼ同等の性能(航続距離は若干劣るかもしれない)でありながら、一回り小型のモデルの価格帯で販売されている。この記事の中で言えば、エンヤクと同等の実用性をエルロックの価格で手に入れられるのだ。
10. ルノー・セニックEテック
デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地&ハンドリング:7点 コスト:8点
長所:効率的な駆動系と大型バッテリーが優れた航続距離を実現 内外装ともにスタイリッシュ グーグルマップが自然に統合されている
短所:ファミリーカーとしては視界が悪い 乗り心地は平凡 長期テストでマルチメディア・システムの不具合が判明
最大の特徴:実走行での航続距離
90年代後半の質素なMPV時代から、セニックは大きく進化した。

10. ルノー・セニックEテック
「すっきりとしたハンドリング、十分な性能、そして何よりも実走行で480km以上を走破できる能力が、この価格帯で存在感を示している」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長
今日のルノーの中型電動SUVは、以前のモデルよりもさらにファミリーカーに適していると言えるかもしれない。
特に注目すべきはインテリアだ。車内各所に収納スペースが巧みに配置され、主要操作はすべて物理ボタンで行える。オプションのパノラミックルーフも非常によく、自然光をたっぷりと取り込み、空間の広がりを感じさせる。
英国での発売当初はバッテリーが複数用意されていたが、現在はロングレンジ仕様のみ。WLTPサイクルで610kmの航続距離を謳っており、AUTOCAR英国編集部による寒冷地でのテスト結果から推測すると、ほとんどの環境で480kmは走行できるだろう。
最高の電動SUVを選ぶには?
最高の電動SUVを選ぶには、航続距離や価格以外の要素も考慮する必要がある。
重要なポイントは以下の通りだ。
航続距離

航続距離や充電速度はEVの実用性を大きく左右する。
航続距離はどんなEVにおいても重要で、そのモデルの実用性を決定づけることになる。
・自身の走行距離を現実的に見積もろう。航続距離320kmのEVであれば、一般的な状況ではおおむね十分に対応できる。頻繁に長距離移動するなら、480km以上のモデルを検討するといいだろう。
・主に短距離の街乗りに使うなら、320km程度の航続距離があれば十分だろう。こうしたモデルは一般的に安価で効率性も高い。
充電速度
SUVはバッテリー容量が大きい傾向があるため、急速充電機能が重要だ。
・家庭用充電:夜間充電用に7kWまたは11kWのAC充電に対応しているか確認しよう。
・急速充電:30分で航続距離を大幅に回復できる150kW以上のDC充電に対応しているか確認しよう。
・充電ネットワーク:頻繁に長距離移動する場合は、テスラのスーパーチャージャーなど、広く展開している急速充電ネットワークとの互換性を確認しよう。
車内空間
SUVでは、車内の広さや形状も重要視される。
・広さ:全シートのヘッドルーム(頭上空間)とレッグルーム(足元空間)を確認しよう。特に後部座席は重要だ。
・トランク容量:標準時の容量と、シートを折りたたんだ状態の容量を確認しよう。フロントトランク(フランク)を備えたSUVもある。
・シートレイアウト:7人乗りが必要な場合、3列目シートが大人向けか、子供向けかを確認しよう。
機能
クルマは人生で2番目に高額な買い物と言われている。おそらく何年も所有することになるだろう。
・ナビゲーション:充電スポットのルート計画機能を備えているかどうかを確認しよう。
・運転支援:アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、ブラインドスポットモニター、360度カメラなどの機能があれば、大型SUVの運転もしやすい。
・エンターテインメント:後部座席用の充電ポートやスクリーンは、家族連れにとって便利だ。
電動SUVが本当に必要か迷ったら
電動SUVが適しているのは以下のケースだ。
・乗員スペースと荷室スペースが大量に必要。
・大人数で移動することが多い。
・ある程度のオフロード性能が欲しい。
主に1人で通勤する場合や都市部に住んでいる場合は、小型の電動ハッチバックやクロスオーバーの方が扱いやすく、維持費も安く抑えられるだろう。
テスト方法と選定基準
AUTOCAR英国編集部は、電動SUVを評価する際、広さ、汎用性、長距離走行時の快適性、実用性など、さまざまなユーザーのニーズに焦点を当てた。
1. 航続距離
SUVは重量があり空力性能も低いため、航続距離のテストには特に重点を置いている。AUTOCAR英国編集部は、高速道路、郊外道路、市街地交通におけるWLTP公称値と実走行テストでの結果を比較した。また、各モデルのエネルギー管理能力を測るため、効率性(kWhあたりの走行距離、km/kWh)を測定した。

この記事で紹介したモデルはすべてAUTOCAR英国編集部が試乗・評価している。
2. パフォーマンス
さまざまな道路状況で乗り心地、車体制御、ステアリングの応答性を評価した。加速性能は、実際の使用状況を想定し、満載時(乗員と荷物)と空車時でテストした。また、SUVの高い重心特性を考慮しながら、乗り心地の質も検証した。
3. 車内空間
全列のヘッドルーム、レッグルーム、室内幅に加え、シート展開時および格納時のトランク容量を測定した。ISOFIX取り付けポイントとチャイルドシート設置の容易さ、収納、そしてEVプラットフォームならではのフラットフロアの利点も検証した。
4. 機能
インフォテインメント・システムの応答性、ナビゲーション(リアルタイム充電ルート計画)、スマートフォン連携を評価した。アダプティブクルーズコントロール、車線中央維持、ブラインドスポットモニター、自動駐車機能など、大型SUVに必須の先進運転支援システム(ADAS)もテストした。
5. 快適性
この記事に掲載されているモデルはすべて、数千kmに及ぶ実走行テストを受けている。各車の快適性を測定し、これを評価に反映した。高速道路走行時の車内騒音や荒れた路面でのサスペンションの性能も測定対象とした。
よくある質問 Q&A電動SUVって何?
電動SUVとは、ガソリンや軽油ではなく、電気のみで駆動するSUVの一種である。内燃機関の代わりに、1基または複数の電気モーターとバッテリーを使用する。
電動SUVを選ぶ際のポイントは?
好みが分かれやすい電動SUVだが、他にはない利点がいくつかある。車内空間に優れ、特にトランクの広さや足元の余裕は見逃せない。前述の通り航続距離も重要であり、重い車体を動かすためのある程度の性能も不可欠である。
電動SUVの効率性を向上させるにはどうすればいい?

SUVならではの居住空間やトランクの広さも特徴の1つだ。
電動SUVはエネルギー消費効率(電費)が悪いことで知られている。その原因は、空力性能を損なう箱型の形状と、重い車両重量にある。効率を改善する方法としては、エアコンの使用を控えることや、経済的なドライブモードへの切り替えることなどがある。多くの場合、エンジン車の燃費と同様、EVの効率は運転の仕方で決まる。荒く、速く走ろうとすれば効率は下がり、スムーズにゆったり運転すれば上がる。EVは市街地走行の方がはるかに効率的で、反対に高速道路走行はエネルギー消費量が悪化しやすい。
最も航続距離が長い電動SUVはどれ?
英国で最長航続距離を誇る電動SUVはBMW iX xドライブ50で、1回の充電で612kmの走行が可能だ。これはロンドンからエディンバラまでほぼ到達できる距離である。この記録はフィスカー・オーシャン・エクストリーム(708km)に破られるはずだったが、フィスカーは2024年初頭に倒産した。
