AIスタートアップのPerplexityが、2025年7月10日にAIブラウザの「Comet」をリリースしました。これに続く形で、OpenAIも独自のAIブラウザのリリースを画策しているとロイターが報じました。これはブラウザ市場の3分の2を占めるGoogleのChromeに対抗するための措置とみられています。

Exclusive: OpenAI to release web browser in challenge to Google Chrome | Reuters

https://www.reuters.com/business/media-telecom/openai-release-web-browser-challenge-google-chrome-2025-07-09/

OpenAI is reportedly releasing an AI browser in the coming weeks | TechCrunch

https://techcrunch.com/2025/07/09/openai-is-reportedly-releasing-an-ai-browser-in-the-coming-weeks/

OpenAI to release web browser in challenge to Google Chrome

https://www.cnbc.com/2025/07/09/openai-to-release-web-browser-in-challenge-to-google-chrome.html

ChatGPTの開発元として知られるOpenAIが、今後数週間以内に独自のウェブブラウザをリリースする予定であるとロイターが報じました。ロイターが3人の関係者から入手した情報によると、ブラウザ市場を独占するGoogleのChromeに対抗するため、OpenAIは独自のブラウザの開発を計画しているようです。

情報筋によると、OpenAIのブラウザは今後数週間以内にリリースされる予定で、PerplexityのCometやThe Browser CompanyのDiaと同様に、AIを活用してユーザーのウェブ閲覧方法を根本的に変えることを目指しています。独自のブラウザをリリースすることで、Googleの成功の礎であるユーザーデータを、OpenAIも直接収集できるようになると指摘されています。

ロイターによると、OpenAIのAIブラウザは同社のAIエージェントであるOperatorを主要機能として統合する可能性もあるとのこと。Operatorはユーザーの指示に従ってウェブサイト上でのタスクを自動で実行できるというAIエージェントです。

OpenAIがあらゆるウェブサイトでのタスクをAIに依頼できる「Operator」を発表 - GIGAZINE



OpenAIのチャットAIであるChatGPTのウィークリーアクティブユーザー数は4億人を超えるため、これらのユーザーがOpenAIのAIブラウザを利用するようになれば、Googleの広告収入に大きな影響を与える可能性があります。ChromeはGoogleの親会社であるAlphabetの広告事業の重要な柱であり、同社の収益の約4分の3を占めています。

Chromeはユーザーデータを収集することでAlphabetがより効果的かつ収益性の高いターゲティング広告を行うのに役立っているほか、Googleが検索トラフィックをデフォルトで自社の検索エンジンに誘導することも手助けしています。

情報筋によると、OpenAIのAIブラウザはウェブサイトをクリックして移動するのではなく、ChatGPTのようなネイティブチャットインターフェース内でユーザーとのやり取りの一部を維持するよう設計されているそうです。

なお、2024年11月にThe Informationが「OpenAIはGoogleのウェブブラウザであるChromeに対抗するブラウザの開発を検討している」と報じていました。

OpenAIはChatGPT搭載ブラウザでGoogleに対抗することを検討している - GIGAZINE



テクノロジーメディアのTechCrunchは、OpenAIが独自のAIブラウザを開発していることについて「Perplexityと同様に、OpenAIもユーザーデータを直接収集し、Googleを介さずに斬新なユーザーエクスペリエンスを自由に生み出したいと考えているようです」と報じています。