この食材の名前は? かぼちゃの花……じゃありません

旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■花も美味
正解:花ズッキーニ
難易度:★★★★☆
繊細な野菜です
花ズッキーニは、その名のとおりズッキーニの花を食用にしたもので、見た目も味も繊細な食材です。ヨーロッパでは古くから親しまれてきた伝統的な野菜のひとつです。
花ズッキーニと普通のズッキーニは、どちらもウリ科カボチャ属に分類される野菜で、基本的に同じ品種ですが、花ズッキーニは、ズッキーニの実が大きくなる前の「花」の部分を食べることになります。

普通のズッキーニはスーパーなどで手軽に買えるいっぽう、花ズッキーニはスーパーや青果店で見かけることは稀です。
開花してわずか1日ほどでしぼんでしまうため、収穫は早朝が基本。さらに、収穫後も鮮度が落ちやすく、乾燥や高温に弱いので、すぐに食べないと食味が劣化してしまうという扱いにくさが流通量が極端に少ない理由のひとつです。
また、その扱いづらさから、栽培している農家が少ないのも一因です。
ズッキーニには雄花(おばな)と雌花(めばな)があり、実がつくのは雌花のみです。私たちが普段食べているズッキーニ(野菜としての実)は、雌花の根元がふくらんで育ったものです。
雄花の役割は受粉のために必要な花粉を出すことで、根元に実はつきません。
花ズッキーニとして食用に使われるのは、主に雄花です。雌花は実(ズッキーニ)を収穫して出荷するため、花を収穫してしまうと実が育たなってしまうからです。


ただし、雌花も花ズッキーニとして出荷されることもあります。
雌花には花の根元に小さなズッキーニの実がついていて、花とミニズッキーニを一緒に楽しめるのが特徴です。雌花のほうが食べごたえがあり、見た目も豪華なので、レストランなどでは雌花が使われることもあります。
強い香りやクセはほとんどなく、ズッキーニの実と同様にほんのり甘みがあり、口当たりもやわらかく繊細。わずかにカボチャのような風味も感じられます。
生で食べると、花びらのベルベットのような滑らかさと、シャキシャキとした歯ざわりが楽しめます。加熱すると口の中でとろけるような食感に変化します。
このように調理法によって多様な食感を楽しめる食材です。
花ズッキーニの食べ方としてもっともポピュラーなのは、フリット(揚げ物)です。花の中にモッツァレラチーズやアンチョビ、ハーブを効かせたひき肉、魚介のすり身などを詰めて衣をつけ、油で揚げたレシピです。
また、新鮮な花ズッキーニは生でも美味しく食べられます。

美味しい花ズッキーニの見分け方
何よりも重要なのは、花びらにハリがあり、みずみずしいものを選ぶことです。同時に、花びらに破れや傷、汚れがないかも確認しましょう。しおれていたり、変色しているものは鮮度が落ちています。
また、花びらが開きすぎていないものを選びましょう。
雌花(小さな実がついているもの)の場合は、その実も要チェックです。傷や変色がなく、ハリとツヤがあるものが新鮮です。実が大きすぎるものは食感が硬い場合もあるので、あまり大きすぎないものを。

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花ズッキーニの注目栄養素
花ズッキーニは、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいます。
とくに注目したいのは、肌の健康維持や免疫力向上に貢献するビタミンCです。また、体内でビタミンAに変換され、肌や目の健康を守り、強力な抗酸化作用を持つβカロテンも豊富に含まれています。
ほかに、体内の余分な塩分を排出し、むくみの軽減や血圧の調整に役立つカリウムや、丈夫な骨作りに欠かせないビタミンKも含まれています。

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