アイマス高槻やよいの料理配信、兎田ぺこら『デススト2』出演……交錯する“ゲームとVTuberとリアル”の現在
■「高槻やよいがもやしを炒める配信」が実現した2025年
【画像】ゲームキャラクターである高槻やよいが“料理配信”を実施
「高槻やよいのもやし料理を食べたい」と願ったプロデューサーは多いことだろう。その願望がかなり近い位置まで届く配信が公式に実施された。
高槻やよいがコメントにリアクションを返しつつ、トークを繰り広げ、そしてホットプレートでもやしを炒める、まぎれもない「高槻やよいの配信」だ。近年顕著になってきた、「アイドルマスター」シリーズの「アイドルが現実のタレントのように活動する」展開の一環だろう。
そして、高槻やよいと水瀬伊織のツインライブ『いつまでもなかよし!』の開催が発表された。シリーズ全体ではなく、アイドル個別にフィーチャーしたライブは、2026年に控える如月千早の単独ライブ『Oath ONE』に通ずる。今後はライブイベント展開についても、現実のタレントのような押し出し方が予感されるニュースだ。
■兎田ぺこらが『DEATH STRANDING 2』へカメオ出演
ホロライブの看板タレントの一人・兎田ぺこらは、『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』へのカメオ出演が決定した。
前作『DEATH STRANDING』にも三浦大知などが出演しており、この流れを汲むピックアップと思われる。ちょうど一年前に小島秀夫監督と兎田ぺこらがツーショットを撮った画像が公開されており、ある意味では“伏線を回収した”ともいえる。
同じくホロライブ所属で、学術系VTuberとしても地位を確立しつつある儒烏風亭らでんは、「ピクロス」シリーズ最新作でフィーチャーされることがが決定した。6月5日リリース予定の『儒烏風亭らでんがご案内!ピクセルミュージアム』は、館長に扮する儒烏風亭らでんが案内するミュージアムを舞台にしたパズルゲームで、ピクセルパズルに回答し、美術品や工芸品について学ぶことができる。同作において儒烏風亭らでんは主演を務めると同時に監修も担当しており、学芸員の資格を持つ彼女ならではの強みを如実に感じる案件だ。
またホロライブプロダクションの二次創作ゲームブランド「holo indie」発のタイトルが2本、Nintendo Switch向けに配信されるとアナウンスされた。同ブランドは二次創作ゲームの有償配布に公式からGOサインを出し、クリエイターの継続的な活動を支援するブランドであり、これまでも相当な数の二次創作ゲームが配信されてきた。その配信先にSteamだけでなくNintendo Switchも加わるのは、クリエイターはもちろん、ファンにとっても恩恵が大きそうだ。
■メタバース業界に地殻変動? 事業・人員整理の動きをどう見るか
『VRChat』では華々しいトピックが目立つが、メタバース業界全体で見ると、手放しに喜べるわけでない話題もいろいろ見られる。
5月29日、『東京ゲームショウVR』の舞台にもなったXRプラットフォーム「xambr(クロスアンバー)」が運用・公開を終了した。前身となる「ambr」を継承する形で発展してきたが、その歴史に幕が引かれた形だ。運営企業のambrでは作業用ゲーム『gogh』が好調であり、『Roblox』のゲーム開発も始まったため、妥当な形でのピボットといえよう。
2月にサービスを終了したNTT QONOQ(コノキュー)の『DOOR』は、5月28日にリプロネクストが事業承継すると発表した。to B実績も豊富な企業が引き取る形となり、これまで以上に手堅い運用が予想される。事業継承にあたってはサービス名称を含むリニューアルも予定されているようだ。
また表立った報道にはなっていないが、HIKKYやクラスターといったVR系の企業からは退職報告も複数見られる。多くのプレイヤーが離脱・転換していったVTuber業界と同様に、こちらも大きな地殻変動が予感されるところだ。
ちなみに海外に目を向けると、Metaから離れたOculus VRの共同創業者、パルマー・ラッキーが率いる軍需企業・Andurilが、Metaと米軍向けのAR・VRシステム開発に向けて連携すると発表があった。これもまた、時間の流れが生み出す大きな地殻変動の一つ……と見ることができるだろうか。
(文=浅田カズラ)

