「記念球が裁判沙汰に」大谷翔平、記録ずくめの2024シーズンの《超人レコード17選》
悲願の地区優勝を果たしたドジャース・大谷翔平は、その先へ突き進んでいる。記録ずくめとなった今シーズンの活躍ぶりを徹底取材してみると、もはやフィクションを超えた金字塔や、マル秘エピソードが見つかった!
【写真】キャッチした男性が交換に応じずオークションに出品、大谷の「50号記念球」衝撃の価格
“異次元”のシーズン
2024年、特大ホームラン級の超人レコード17選を紹介する。
(1)'24年は前人未到の記録樹立!!
メジャーリーグ史上初となる50本塁打&50盗塁の“50―50”を達成するどころか、54本塁打、59盗塁を記録。打率も3割1分とリーグ2位の成績を残すなど“異次元”のシーズンとなった。
特筆すべき成績はどれなのか。メジャーリーグ研究家の友成那智さんに聞いた。
「メジャーでは“40―40”達成者は大谷選手以外に5人いますが、3人は筋肉増強剤を使用しての成績です。大谷選手は“クリーン”でありながら“50―50”を達成したことは奇跡に近い。MVP受賞が確実視されていますが、守備につかないDHの選手はMVP選考で不利とされ、これまでも今後も出ないと考えられていました。そんな中で受賞すれば快挙です」
(2)出塁したときのポーズ
'24年から塁に出ると、両手を上げて上体を傾けながら左足を上げるポーズ決める大谷。
「チームメートの“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス選手がやっており、“キケポーズ”などと呼ばれています。元ネタはウォーミングアップなどで行っていたストレッチ。これを出塁したときの“儀式”にしようと言い出したのは大谷選手のようです」(スポーツ紙記者)
(3)コーチと頭をゴッツンコ
一塁に出るとマッカロー一塁コーチとヘルメットをぶつけ合う“儀式”もおなじみ。
「ドジャースでのオープン戦初出場となった日本時間2月27日に、マッカローコーチが“手を叩き合って頭をぶつけ合うのはどうか”と提案。マッカローコーチは“セレブレーションのポーズをすることで絆が深まる”と、その意義を語っていました」(スポーツ紙記者)
(4)“デコピン”ポーズ
舌を出して、胸の前で両手をぶらぶらさせる“デコピンポーズ”。チームメートのロハスとよくやっている姿を見るが……。
「ロハス選手は35歳のベテランで、ムードメーカーでもある選手です。盛り上げ役のロハス選手ですが、デコピンポーズは大谷選手からの発案だったそう。大谷選手がホームランを打った後、ロハス選手がいつもどおりにハイタッチをすると、いきなり大谷選手がデコピンポーズをしたようです」(スポーツ紙記者)
(5)本塁打後の“お決まり”
エンゼルス時代はホームランを打った選手が“兜”をかぶって話題に。ドジャースでは、ひまわりの種の“シャワー”を浴びせるのがお決まりとなっている。
「今シーズンからドジャースに移籍してきたテオスカー・ヘルナンデス選手の発案で始まったようです。いつもはヘルナンデス選手が祝福する役割を担っていますが、ヘルナンデス選手がホームランを打ったときには大谷選手がその“代役”に。ヘルナンデス選手は“俺のようにはできなかったね”と笑っていました」
(6)50号記念球の“お値段”
日本時間9月20日に50号本塁打を放って“50―50”を達成した。
「記念球を獲得した男性に球団は30万ドル(約4400万円)で交換を提示しましたが、男性は応じずに、アメリカのオークションサイト『Goldin』に出品。50万ドル(約7300万円)からスタートすると、10月4日時点で183万ドル(約2億6500万円)に達しています」(テレビ局関係者)
このボールを巡っては18歳のファンら複数人のグループが所有権を主張して提訴。その後、別の男性も所有権を主張して提訴するというカオスな状況になっている。
「'99年にマグワイア氏の70号本塁打のボールが305万ドルで落札されたのが過去最高額ですが、それを超える可能性もあります」(友成さん)
(7)最も球場にいない男
今シーズンの大谷は試合が終わるとすぐに帰宅している。
「サヨナラ満塁ホームランで“40―40”を達成した試合も、取材が終わった10分後には帰路に。レギュラーシーズン最終戦後には“野球以外を考える時間も多くなって、自分の中でそれがいい方向に”と振り返っていました。真美子夫人との時間が“結果”につながったのかもしれません」(現地メディア関係者)
(8)観客を引き寄せる男
相手のホーム球場でも、大谷が試合をすることで観客数が増えている。
「アスレチックスは今年、1試合平均の観客動員数が1万1529人でしたが、8月のドジャースとの試合では、平均より2万4000人ほど多い観客を集めました。大谷選手の影響も大きいでしょう。アスレチックスの本拠地はオークランドにあり、日本人や日系人が多く住むサンフランシスコやシリコンバレーから近いため、そういった人たちが球場に足を運んだのだと思います。ドジャース以外のチームも大谷効果が実感できるという話を聞きます」(友成さん)
(9)実は自己ワースト記録も…
数々の快挙を成し遂げた大谷だが、開幕から“40打席本塁打なし”という自己ワースト記録もあった。
「空前の10年7億ドル(契約合意時のレートで約1015億円)という契約で入団したことへのプレッシャーはあったと思います。そこに水原一平氏の事件が重なったため、スランプになったのでしょう。タイミングの取り方を変えたり、バットのスイングの軌道を修正するなど、技術的な面でカバーして調子を上げていきました」(友成さん)
(10)真美子夫人との結婚発表
キャンプ中だった日本時間2月29日、自身のインスタグラムにて結婚を電撃発表。
6月に『週刊女性』が大谷の父・徹さんに話を聞いた際、
「結婚するタイミングで会いました。息子の結婚とか女性については何も聞いていないので。そのときまで全然、知りませんでした。去年、一緒に食事はしました」
と話していた。
「昨年12月に徹さんは結婚について知ったようです。真美子さんとの食事会があったのもそのころだと思います」(大谷家の知人)
(11)水原一平ショック
「通訳だけではなく、練習のサポートをするなど、大谷の相棒だった水原一平被告。違法なスポーツ賭博に手を出して借金をつくると、大谷選手の口座から不正に送金をしていたことが発覚しました。大谷選手の被害額は約25億円。水原被告は罪を認めており、12月に判決が言い渡される予定です」(スポーツ紙記者、以下同)
ショッキングなニュースだが、これがプラスに働いた部分もあった。
「ドジャース移籍直後の大谷選手は、グラウンド外ではチームメートと距離があったよう。グループチャットでも水原氏が大谷選手の代わりにメッセージを送ることがあっても、大谷選手が直接、何か発言することはありませんでした。そんなときに水原氏の事件が発覚し、大谷選手を支えようとチームが団結したそう。水原氏という“壁”がいなくなったことでコミュニケーションも直接取るようになり、本当の意味でチームメートになったのでしょう」
(12)アメリカ7年目の英語力
常に一緒にいた水原被告の解雇により、チームメートと直接コミュニケーションを取ることも増えた大谷。英語力はどれほどなのか。
「ドジャース専属の地元放送局『スポーツネットLA』のリポーター、ワトソンさんによれば、英語の質問はほとんど理解しているよう。3月に行われた球団のパーティーでは、真美子さんの通訳を大谷選手がしていたそうです」(現地メディア関係者)
(13)睡眠時間は10時間
1日で10時間の睡眠を取るという大谷。『WHOOP』という機器を使って睡眠の質や疲労の回復具合を計測している。ビジネスマンやアスリートの睡眠改善指導を行っている、スリープコーチの角谷リョウさんに睡眠の大切さについて聞いた。
「睡眠には運動で使う神経をつなぎ、練習した技術を身体に定着させる作用があります。大谷選手はたくさん寝ることにより、練習したことを習得しているのです。また、身体をリカバリーするためにも睡眠は大切で、疲労度やどれだけ身体に負荷がかかったかで、睡眠時間を調整する必要があります。あれだけ大きな身体で毎日のように試合があるので、リカバリーにも時間がかかります」
ただ、一般の人も大谷選手のようにたくさん寝ればいいということでもないようだ。
「一般の人が長く寝すぎるのは逆にリスクになります。厚生労働省が発表した睡眠指針では、高齢者は死亡リスクが高くなるので8時間以上寝ないでくださいと言っています。日中に負荷のかかることをしていない人は、そこまで寝る必要はありません。その人や状況に合わせて睡眠を取ることが大切です」(角谷さん)
(14)デコピンのランドセル
6月27日に大谷がインスタに投稿したデコピンとの“出勤”姿。そのときにデコピンが『土屋鞄』のペット用ランドセルを背負っていた。同社の担当者に確認すると、
「'23年に販売して、大谷選手が投稿したときには売り切れておりました。ただ、投稿後にオンラインストアへのアクセス数が増えたことを受け7月1日より予約にて再販売を実施し、約15分で完売しました。追加の再販売は、現在検討中となります」
(15)“大谷の日”が制定
現地時間5月17日、ロサンゼルス市がこの日を“大谷の日”に制定。ドジャースに在籍する限り続くという。
一方、大谷の地元、岩手県奥州市では毎月17日を“大谷デー”として、市職員が応援グッズを身に着けて業務にあたっている。
「10月1日に2年連続のホームラン王をお祝いする横断幕を設置し、新しいオリジナル応援Tシャツとポロシャツも披露しました。大谷デーは今後も継続していく予定です」(奥州市役所担当者)
(16)副収入は140億円超!?
7月にスポーツ専門サイト『ジ・アスレチック』の記者ローゼンタール氏は、今年の大谷の副収入を約1億ドル(約142億円)と伝えた。
「『ジ・アスレチック』は優秀な記者が多いので、信頼できる情報だと思います。メジャーリーグではヤンキースにいたジーター氏が20社を超えるCMに出演していましたが、ここ20年ほどは年俸以外で多くの収入を得る選手はいませんでした。大谷選手はアメリカ国内向けのCMにも出ており、アメリカでナンバーワンのスポーツ選手だと認められています」(友成さん)
(17)日米以外でもフィーバー
日本やアメリカにとどまらず、世界から注目されている。
「スポーツニュースを配信するメディア『gossip News』によると、9月21日から27日の期間で、大谷選手が最も検索されたスポーツ選手に。野球が盛んな日本やアメリカ、韓国では1位。野球人気が高くないブラジルとイギリスで9位、スペインで10位にランクインと世界的に関心を集めています」(スポーツ紙記者)
超人的記録ばかりの今年。あとは世界一だけ!