潮流変化でリスクオン再び! 瞠目の「利益爆増」7銘柄をロックオン <株探トップ特集>
―日経平均戻り一服なら、業績変化が際立つ好実態の中小型株に怒涛の資金が流れ込む―
週末16日の東京株式市場では日経平均株価が5日続伸、1300円を超える大幅高で一気に3万8000円台に乗せるリスクオン相場が繰り広げられた。お盆ウィークで売買代金こそ5兆円台にわずかに届かなかったものの、プライム市場の値上がり銘柄数は1500を超え、全体の93%を占める全面高商状となった。足もとで買い意欲の強さが浮き彫りとなっている。
●大暴落の後に驚愕の戻り相場へ
8月相場は文字通り波乱のスタートであった。日経平均は1日に975円安、2日に2216円安、そして週を跨いだ5日に4451円安という1987年のブラックマンデー時を大きく上回る歴代1位の下落幅を記録。谷底に丸太を転がすがごとき下げで、3日間合計で7643円という大暴落に見舞われた。先物主導のインデックス売りが覆い被さり投資マネーのリスク回避の流れが加速するなか、信用取引を活用して買い建玉を膨らませていた個人投資家は追い証に絡む投げ売りを余儀なくされた。
しかし、そこからの株価の復元力も驚異的といえる。日経平均は俗にいう二番底をつけにいく展開とはならず、つむじ風に巻かれるように上値追いを続け、気が付けば最高値から暴落でつけた5日の安値までの半値戻し水準である3万6800円台をノンストップで駆け抜けた。
●「株は需給」を地で行く真夏のマーケット
この間に世界で何が起こっていたのか。米国景気の失速懸念がにわかにクローズアップされたところに、日銀のサプライズ的な追加利上げが決定されたことが共鳴して、リスクオフの扉が開いた。しかし、これはあくまで投資家のマインドを振り回したに過ぎない。冷静に外部環境を見渡せば、直近2週間を振り返って、世界の株式市場を大きく揺るがすような変化がみられたわけではない。
日銀の内田副総裁がハト派寄りの発言で不安心理を和らげ、米国の経済指標がコンセンサスを上回る強い数字をみせると、それまでのパニック的な売りが誤発注ではなかったかと思わせるような戻り足に転じている。「株は需給」というが、まさに8月前半の相場つきはそれを地で行く展開となった。
●大型株主導の底上げ相場は8合目
東京市場の大暴落を前に海外機関投資家は7月第3週から第5週まで3週にわたって現物・先物ともに日本株への売りを際立たせていた。7月は月間で現先合計1兆5500億円以上の売り越しとなったが、その延長線上に8月の暴落がある。しかし、そのアンワインドが今目の前で起こっている。暴落で思考をフリーズさせている暇はない。投資家は次の一手に神経を集中させる必要がある。
まず、ここまでの戻り相場に乗れたか乗れなかったかは問題ではなく、あくまで株式市場の現状を俯瞰した場合、底上げ局面としては8合目まで来ている感触である。投資家のとるべき戦略として、ここからは銘柄の実態に光を当てて物色対象を絞り込んでいく必要がある。そして、もう一つ言えるのは、主力大型株への買いは日経平均の動向と連動性が高いということ。先物を絡めた裁定買いや裁定解消売りの影響が直撃する225銘柄はもとより、指数に連動してリスクパリティの売りが発動されるようなケースでは、大型株中心に思わぬバイアスがかかることが多い。今の時間軸では相対的に出遅れる中小型株で業績内容の良い銘柄に投資資金を振り向けておくのが賢明だ。
●好業績中小型株のバーゲンハンティング
くしくも今週14日で企業の決算発表がおおむね終了した。決算プレー期間の短期トレードによるノイズから解放され、改めて実態と株価を照らし合わせて銘柄を選別する時期に移行する。そうしたなか、今回は8月上旬の波乱相場のなかで好業績銘柄もそうでない銘柄も十把一絡げ(じっぱひとからげ)に売られるケースが相次いだ。これは裏を返せば、ツレ安した好業績株を格安水準で拾うチャンスが提供されていることになる。実際、過去に全体相場が急落に見舞われた時も、業績面で評価される銘柄の方が株価の戻りは早く、投資する側としては、当該株をいかに早く拾い上げるかの勝負となっている。

