テュラム、ムヒタリアンら巧みなインテル補強術の凄さ 「インザーギのチームは大金を投じて集められたわけではない」
国内で圧倒的な強さを示し、今季のセリエA制覇を決めたインテル。チームを作り上げたのは指揮官シモーネ・インザーギで、攻守両面でかなり完成度の高い組織に仕上がっている。
ただ、インザーギ率いる現在のインテルは多額の資金を投じて作り上げたチームではない。MFヘンリク・ムヒタリアンやFWマルクス・テュラムらフリーで獲得した選手を筆頭に、限られた補強予算を巧みに使ってチームを強化したのだ。『ESPN』もそのチーム強化作を絶賛する。
「インザーギのチームはフリーで獲得した選手(ハカン・チャルハノール、ヘンリク・ムヒタリアン、マルクス・テュラム)、比較的安価な補強(デンゼル・ダンフリース、マッテオ・ダルミアン、ヤン・ビセック、ヤン・ソマー)が目立つ」
最終ラインのリーダーを務めるDFフランチェスコ・アチェルビもラツィオから400万ユーロで獲得された選手で、昨夏の補強ではバイエルンから3000万ユーロで獲得したDFバンジャマン・パヴァールが最高額だ。
これはインザーギの指導力に加え、クラブのジュゼッペ・マロッタCEOの目利きによるところが大きい。的確な補強でチームはきっちりと強化され、今のセリエAで他クラブを圧倒するだけの組織力を備えたチームになっている。