新潟県にある「新潟市水族館 マリンピア日本海」のユニークすぎる展示がX上で話題になっている。

こちらは2024年3月31日、Jリーグ・柏レイソルサポーターでXユーザーのSO(@so_azato_reysol)さんが次のつぶやきと共に投稿した写真だ。

「あと、マリンピアは反省した方がいい
ふざけんなよwwww
#柏サポ新潟遠征」

映っているのは、「南蛮えび」ことホッコクアカエビの水槽。

だが、その下には何かお皿のようなモノも展示されている。

こ、これってもしかして......?

様々な「美味しそうな展示」

やっぱり、お刺身だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

生きている南蛮えびが泳いでいる水槽のすぐ下に、南蛮えびの刺身の食品サンプル。

水族館で魚たちを見ているときに「美味しそうだなあ」なんて思っちゃったことがある人は少なくないはず(Jタウンネット記者は思ったこと、あります)。

だが、そんな気持ちを引き起こすような展示がされているなんて、斬新すぎる。

4月3日、Jタウンネット記者が話を聞いたところ、SOさんは3月31日、アルビレックス新潟との試合を見るため、新潟遠征をしていた。

その際に立ち寄った「新潟市水族館 マリンピア日本海」でこの展示を発見したという。

水族館に行く人誰もが一度は頭によぎる『食べたら美味しそう、、』を展示で体現してしまうアイデアが大胆で面白かったです。エビの他にもノドグロなど様々『美味しそう』な展示があって、良い企画だなと思いました。展示されるお魚の気持ちになると切ないですが」(SOさん)

他にも、美味しそうな展示があるだと......?

どんなことをしているのか。そして、他には何があるのか。食いしん坊である記者は、マリンピア日本海を取材した。

新潟ならではの食の魅力を、水族館

SOさんの投稿で注目を浴びたのは、新潟県と共催で実施している企画展示「ふるさと新潟の魚〜県の推進ブランド・市の銘産品〜」の内の1つ。

新潟県と新潟市が全国に誇る自慢の水産物に焦点を当て、その食の魅力およびマリンピア日本海の取り組みを紹介するための企画だ。

「当館で調査研究に力をいれて展示しているアカムツ(のどぐろ)やヤナギムシガレイ(やなぎがれい)などが『新潟県の推進ブランド』『新潟市食と花の銘産品』に含まれていることから、視点を変えて『新潟ならではの食の魅力』として伝えたいという思いから企画しました」

そんな展示が話題になってことを受け、「投稿を目にしたときは少し驚きました」とマリンピア日本海。

「その後に新潟の味を満喫してくださったようなので、今回の企画展示の目的が達成できたのではないか、と嬉しく思っています。みなさんもぜひマリンピア日本海へお越しいただき、新潟が誇る銘産品について学んで味わって下さい」

企画展は新潟県だけでなく、新潟市や新潟漁協とも協力。話題の南蛮えびのお造りのほかにも、のどくろ(アカムツ)とサクラマスは丼の、やなぎがれい(ヤナギムシガレイ)は塩焼きの、あまだい(アカアマダイ)は一夜干しの食品サンプルと共に、生体が展示されている。

また、館内レストラン・海の音では「のどぐろドッグ」や「のどぐろ定食」、そして今回の企画展のために新規開発した「のどぐろクッキー」や「南蛮えびラーメン」も食べられる。

ところでマリンピア日本海によると、今回の展示の一番の目的は「新潟県の推進ブランド」のPRとのこと。

Jタウンネット記者は共催である新潟県農林水産部水産課にも、展示に込めた思いを聞いた。

「新潟県を代表する魚」県外にも伝えたい

新潟県では22年に「新潟県農林水産物のブランド化推進に関する条例」を制定。それに伴い、23年には8品目の「県推進ブランド品目」を定めた。

新潟米や新潟産えだまめ、和牛など県での生産量・収穫量が多いものや、おいしいものが選ばれており、のどくろと南蛮エビも、その一員だ。

「皆さんに推進ブランド品目のことをいかにして知って頂こうか考えている中で、のどぐろの人工授精による稚魚の育成に世界で初めて成功し、のどくろの生体展示も行っているマリンピア日本海さんにご協力頂ければと思い、新潟県の方からお願いしました。それを受け、マリンピア日本海さんに企画展をご提案頂き、今回実現しました。
これをきっかけに、のどぐろや南蛮エビが新潟県を代表する魚であるということを県内外の方に知って頂ければ幸いです」(新潟県農林水産部水産課・前さん)

生体と食品サンプルを同時に展示することで、地元の魅力を表現していたとは......。ただユニークなだけではなかったのだ。

水族館を楽しんだ上で新潟の特産品についても学べる企画展示「ふるさと新潟の魚〜県の推進ブランド・市の銘産品〜」は6月16日まで開催中。

生体と食品サンプルが並ぶ貴重な光景をお見逃しなく。