(左より)ルーデウス役・内山夕実さん、シルフィエット&フィッツ役・茅野愛衣さん 撮影/大山雅夫

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2021年に第一期が放送され多くのファンを虜にした人気アニメの第二期シリーズ『無職転生II 〜異世界行ったら本気だす〜』が7月2日(日)より放送スタート。無職の引きこもりニート男が剣と魔法の異世界で少年ルーデウスとして転生、 ”フィットア領転移事件” に巻き込まれ行方不明となった母ゼニスを探すため新たに旅立つこととなる。

新たな気持ちで本作に臨んだルーデウス(ルディ)役の内山夕実さん、そしてシルフィエット(シルフィ)&フィッツ役の茅野愛衣さんに、第二期への意気込みを伺った。

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──まずは第一期を振り返っての感想からお聞かせください。

内山 元々原作がとても人気の高い作品ということもあって、当時からファンの皆さんからの愛や情熱はひしひしと感じていました。物語への没入感を高めてくれる美しい映像、そして世界観を見事に表現した音楽など、ここまでクオリティの高い作品に主人公のルディとして参加させていただける喜びと同時に、身の引き締まるような思いを抱えながら演じさせていただきました。

茅野 本当にタイトルどおり「本気出す」って感じだったよね(笑)。現場でもスタッフの皆さんの本気を感じていましたし、まさに「総合芸術」という印象がありました。

──それぞれが演じられているキャラについての、これまでの印象はどんなものでしたか。

内山 ルーデウスに関しては失敗や挫折を繰り返していくところにリアリティがあって、純粋に応援したくなるキャラクターです。どんなに優れた能力を持っていても「人間力」はまた別に養っていく必要があるし、人と人との関わりなしに成長していくことは出来ないということを、演じながら改めて学ばせてもらっています。

茅野 本当に夕実ちゃんのお芝居が生々しくて、ルディが「生きている」感じがすごく伝わってきます。彼がどん底から這い上がっていく姿を見ていると、きっと勇気や心に響く何かをもらえるはずだって思っています。

私が演じたシルフィは「天使? 妖精?」っていう印象でしたね(笑)。私は可憐さと繊細さを大切にしながら演じさせてもらいました。その一方で中性的というか、ルディに勘違いされるくらいの「男の子の声」にも寄せなければいけなかったので、その絶妙なバランスを音響監督さんと相談しながら収録をしていました。

──では、第二期制作が決定した時にどんな感想を抱きましたか?

内山 『無職転生』はルーデウスの生涯を描いていく長いシリーズになるとは思っていたんですが……実は、第二期制作が発表された3月の(番外編エピソード先行上映)イベントの段階では私が役を続投するかどうかは決まってなかったんですよ。

──出演が確定してなかったのに、あの場で二期の発表を?

内山 なので、正直「どうしよう?」って思っていました(笑)。でもその後にもう一度オーディションの機会を戴いて、その結果、続投させて頂くことになりました。
決まった時にはファンの皆さんから続投を喜んでくださる声も戴けたので少しホッとした部分もありましたし、そうした声援を励みにして二期も精一杯ルーデウスを全うしていこうと思いました。

──シルフィエットは、今回フィッツとして登場することになります。

茅野 サングラスをかけて登場するというお話は聞いていましたが、事前に情報を入れなかったこともあって、思った以上に雰囲気が変わっていて結構衝撃を受けました(笑)。

──茅野さんは、あえて原作や第一期のシリーズに触れないようにしていたそうですね。

茅野 シルフィを演じる上で、ルディと別れてから彼に何があったのかは知らないほうが良いと思っていたんです。でも第二期の収録がかなり進んできたところで「そろそろいいだろう」と第一期シリーズを観始めたらすっかりハマってしまって(笑)。そこから原作も読み進めていて、今さら改めて『無職転生』の面白さの沼にハマっているところです。

内山 本当に第一期を観ていなかったの?

茅野 ルディがエリスと出会うぐらいのところまでは必要があって観ていたんですが、そこから後はグッとこらえて。

内山 よくこらえられたね。

茅野 頑張ったんだよ! でも、一気に観たら最高だった。ルディ、大変だったね。

内山 うん、大変だった(笑)。

(C)理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生II」製作委員会

──内山さんから見て、第二期のルーデウスの印象はいかがですか。

内山 第一期ラストの精神的にガックリきているところからのスタートになるので、ただただ辛かったですね。相当落ち込んでいることから卑屈になって、周りからの優しい言葉を真っ直ぐに受け止めきれずにいる状態なんです。
もがき苦しむルーデウスの不器用さは見ていて胸が苦しくなりましたが、「その苦難を乗り越えられるよう頑張ってほしい」という気持ちを声に乗せて、演じさせていただきました。

茅野 エリスも「ルディに見合う女性になる」という強い意志を胸にして、あえて姿を消したんですが、ルディにその想いは伝わってないんですよね……そんな風にすれ違う二人がもどかしいですよね。「なんでこんな結末になっちゃうの?」って思いましたから。

内山 全部がマイナスの方向に向かうという(笑)。エリスはルディに「愛してるわ」ってちゃんと言っているんですけれど……これが届いてなくて。

茅野 「髪の毛切って置いてくことないじゃん」って思いました(笑)。あの置き手紙もちょっとね……。

内山 言葉が足りないなって思う。もうちょっと誤解が生まれない手紙の書き方を、エリスも勉強しておかないと。

茅野 ルディが家庭教師をやっている時に、ちゃんと書き方を教えておかないからこんなことになったのかも(笑)。

内山 ルディにとってはいろいろアレなことになったけど、あの別れがあったからこそルディとシルフィの未来が繋がることになったのかな、とも思っています。

──今回のフィッツでは、茅野さんはどのように演じられましたか?

茅野 外見はともかく、気持ちとしてはシルフィそのものなんです。なので、心はそのまま成長したシルフィとして演じていきました。
男装しているキャラではあるのですが、「声色を変える」というより「心持ちを変える」感じですね。第一期の頃と同じく、彼女の繊細な心の動きみたいなものを表現出来ればいいなと思っています。

──フィッツになっても、シルフィのルーデウスへの想いは変わっていないと茅野さんは思いますか?

茅野 逆に膨らんでいるんじゃないですかね。「会えない時間が愛を育む」じゃないですけれど(笑)、シルフィにとっての全てである、大切なルディが急にいなくなってしまったことで彼女がどう変わっていったのか、これからの第二期で皆さんにぜひ確認してもらいたいですね。

──フィッツは、今回新たに登場するアリエル、ルークと行動を共にしていきます。

茅野 アリエル様はアスラ王国第二王女、ルークはその守護騎士です。第二期の最初のお話が、シルフィと二人が出会うお話になります。そのお話の中でアリエル様とのやりとりがあって、詳しくは言えないのですが、音響監督さんからいただいたある演出から、「アリエル様ってちょっと怖い……」と思ったりもしました(笑)。

──では最後に、放送を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

内山 第一期がああいう終わり方だったので、第二期を待ち望んでいた人も多かったんじゃないでしょうか。お待たせしましたが、本当にスタッフ&キャスト一丸となって制作に尽力した作品になっています。成長したルーデウスの活躍と共に、ぜひ隅々まで余すことなく『無職転生』を楽しんでいただけたら嬉しいです。

茅野 作品に関わるすべての人が、愛を持って作っている第二期シリーズになっています。私自身、収録後に原作を読んで「なるほど!」と分かったことも多かったので、アニメファンの方は原作を併せて読んでいただくと、より物語や場面の意味が補完されて面白いと思います。
逆に原作ファンの方はそれぞれのキャラの思惑を頭に浮かべながら観ていただけると、また違う楽しみ方が出来ると思いますので、ぜひ放送を楽しみにしていてください!

内山夕実(うちやま ゆみ)
10月30日生まれ。大沢事務所所属。主な出演作は『氷属性男子とクールな同僚女子』(狐森さん)、『もういっぽん!』(夏目紫乃)、『【推しの子】』(アクア幼少期)、『くノ一ツバキの胸の内』(ハナ先生)、『勇者、辞めます』(メルネス)、『戦×恋(早乙女一千花』ほか。

茅野愛衣(かやの あい)
9月13日生まれ。大沢事務所。主な出演作は『デリシャスパーティ(ハート)プリキュア』(菓彩あまね/キュアフィナーレ)、『弱キャラ友崎くん』(菊池風香)、『ヴァニタスの手記』(ドミニク)、『裏世界ピクニック』(仁科鳥子)、『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』(マリー)ほか。

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