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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)は24日、第3話「三代将軍家光・万里小路有功編」が放送された。有功を演じた俳優・福士蒼汰(29)に隠された“伏線”に、ネット上では感動する声が上がっている。

<※以下、ネタバレ有>

 原作は、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に2004年8月号から21年2月号まで連載された漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 過去3度、映像化。今回は家光編から物語のラスト・大政奉還まで初めて映像化される。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子氏が手掛ける。

 第3話は「三代将軍家光・万里小路有功編」。有功(福士蒼汰)は、家光(堀田真由)から贈られた猫に「若紫」と名付ける。若紫の存在で家光と有功の距離は次第に縮まっていく。一方、有功の部屋子・玉栄(奥智哉)は有功のことを良く思わない者たちから嫌がらせを受け始める。有功もまた玉栄の変わった様子が気掛かりに。そんな中、有功と家光をつなぐ若紫を巻き込んだ“ある事件”が起こってしまうのだった…という展開。

 若紫を失ったこの事件後、衝突した2人。しかし、家光の悲しい過去を知った有功は、自身の振る舞いを悔やみ、家光の心を救おうと決意。家光の指示で女装で登場した有功の一言で、家光は張りつめていた糸がほぐれたように涙を流し、2人は心を通わせる。

 福士蒼汰が女装で登場したシーンに、ネットでは「福士蒼汰さんはもっとかわいくできるはず」「福士蒼汰さんなら本当はもっと綺麗に女装できそう」「福士蒼汰のポテンシャルはこんなもんじゃない」と、“より美しくできるのでは”という声が多く上がった。だが、あえて女装に男らしさを残したのは、“普段男装を強いられている家光の方が、女性の振る舞いが似合う”ということを伝えるためだった。

 男らしさを残した女装でも不思議と目を引く福士蒼汰のたたずまいと、それでも女性の家光の方が美しいという点を際立たせる制作側の腕が光ったワンシーン。ネット上では「有功の女装に男が女装するということ女が男装すること。そこに意味を持たせてると。だからあえての男顔を残して女装させてるのね。私国語力なくて話の奥の意味とかそういうところ読み込めてなくて、分かって感動してる」「福士蒼汰のポテンシャルならもっと綺麗に…って思ったら、貴方の方が綺麗って分からせる為にってツイが流れてきて拍手喝采や、すげぇ」「原作有功は絶世の美女に化けたところ、ドラマではそのまま女装した福士蒼汰だったので(精悍な男の似合わない女装が大好物の自分にとってはご褒美でしかなかったんだけど)それを逆手に取ったアレンジと思えば上手いな〜って思いました」「わざと似合わなくして、ホラ上様の方が…なのか」「大奥の福士蒼汰くんの有功がすごくよくて、こんなに繊細な良い演技するんだったっけ?と驚いてしまった」と、意図が伝わった視聴者から感動の声が続出した。

 その後の2人が心を通わせるシーンには「号泣…。美しくても儚い恋の始まり。お万から有功に。本当に美しかった」「上様は何もかも奪われて自分さえも見失って辛かっただろうな…そこに現われた初めて自分を正面から叱ってくれた人。有功にどれだけ救われただろうか。涙無しでは見られなかった…」「正論で叱った有功は強く男らしくもあり、女の格好をした有功は中身は柔らかく静かで優しい母のような慈愛に溢れてた。男とか女とかを超えた大きな愛が上様の凍った心を溶かしたのね」「千恵姫への愛情の深さと、彼女の哀しみがわからなかった自分への戒めが、姿を作ったように見えました それも有功様の優しさ高潔さを福士蒼汰さんが見事に演じてくださったからこそだと思います」と多くの反響が寄せられた。