京都大学

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京都大学は2023年1月17日、6000本を超える講義動画などを公開する学術情報サイト「京都大学オープンコースウェア」(OCW)の存続が決まったと、公式サイトを通じて発表した。

京大は22年8月にOCWを閉鎖すると案内していたが、これを撤回する形になった。

「引き続きご協力いただければ幸いです」

京都大学OCWでは、同大学で行っている授業や公開講座、国際シンポジウムなどの動画や資料を無料で公開している。OCWのYouTubeチャンネル「Kyoto-U OCW」では約6400本の動画が公開されており、チャンネル登録者数も10万人を超えている。

京大は22年8月4日、同サイトの運用組織である高等教育研究開発推進センターが22年9月末に廃止されることに伴い、京都大学OCWのサイトも閉鎖すると発表。ネット上では決定に反対する声が相次いだ。

これを受け、京大は9月になって今後のOCWに関するタスクフォースを設置し、全学的検討を行うと発表。そして23年1月17日、同サイトを維持することが決まったと伝えた。また、新たに「OCW2.0(仮称)」を展開し、「KU-Search(仮称)」という動画検索システムも構築するという。

さらに「コンテンツ企画・支援室(仮称)」を開設し、全学的なコンテンツ制作・発信を支援するとし、同大学は「引き続きご協力いただければ幸いです」とコメントした。

維持決定を受け、SNS上では「本当によかった」「ありがたい」などの安堵する声が相次いでいる。