『新婚さん』卒業から9カ月、井上咲楽が闘い続ける「山瀬まみの呪縛」

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「25年間お世話になりました。ほぼ人生の半分。楽しかったです。視聴者のみなさん、ありがとうございました。そしてなにより、『新婚さんいらっしゃい!』という番組を選んで出場してくださった新婚さん、ご縁をいただきありがとうございました。毎週こんなに楽しい仕事ってあるんだなって思いました」

3月27日、四半世紀にわたってアシスタントを務めた『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)最終収録で涙ながらにそう語っていたのは山瀬まみ(53)。

1月29日、タレントの藤井隆(49)が、桂文枝(78)が50年以上司会を務めていた『新婚さんいらっしゃい!』の後任に内定したと発表された翌日、本誌は山瀬も『新婚さんいらっしゃい!』を卒業すると下記のように報じた。

《「今月7日に文枝師匠が自ら会見を開き、高齢により、椅子から転げ落ちるリアクションが全力でできなくなり、若い世代の新婚さんを相手に話をうまく引き出すことも難しくなったとして勇退を発表。後任として、『新婚さん』の特番にも出演し、愛妻家で視聴者からの支持が高い藤井さんに白羽の矢が立ったのです。1月中に局と藤井さんサイドで話し合いが行われ、正式決定したようです。97年から文枝師匠とコンビを組むアシスタントの山瀬まみさん(52)も番組を卒業する方向で最終調整中です」(テレビ朝日関係者)

実は本誌は1月8日付のWEB記事で「新司会に藤井隆待望論」として、内幕をいち早くお届けしていた。藤井の2代目『新婚さん』司会就任により、歴代最長となる25年間アシスタントを務めた山瀬も卒業する見込みだという》(1月30日付けWEB女性自身)

当時、山瀬の後任候補にはYOU(58)やファーストサマーウイカ(32)らが上がっていたが、起用されたのは山瀬が所属する事務所の後輩である井上咲楽(23)だった。制作関係者はこう語る。

「50年務めあげた文枝師匠から『新婚さん』を引き継いだ藤井さんの重圧は相当なものでしたが、ある意味、『ダメでもともと』と吹っ切りやすかったんでしょうね。いまは藤井さんのキャラで、すっかり“日曜のお昼の顔”として認知されるようになりました。

その一方で、井上さんは、まだ未婚で『新婚さん』の現場に臨むことに当初からプレッシャーを感じていて、実際に収録が始まってからは山瀬まみさんの存在感の大きさを痛感させられたといいます」

■「『山瀬さんは日本一のアシスタント』だと聞いていたので、プレッシャーでした」

実際、井上は『新婚さん』新レギュラー就任から4カ月が経った8月21日配信の『MANTANWEB』のインタビューでこう語っている。

《山瀬さんのVTRを見て勉強させていただいています。私は今までアシスタントMCをやったことが少なく、バラエティーでも自分の話をすることがメインで、人の話を引き出すことはありませんでした。なので、どうやったら相づちを打っているのかとか、分からなくなることもあるんです。山瀬さんはどうやって打っていたのかなあと、勉強させていただいています。スタッフさんからは、『山瀬さんは日本一のアシスタント』だと聞いていたので、プレッシャーでした》

前出の制作関係者は言う。

「山瀬さんは本当にプロでした。番組の柱である新婚さんと文枝師匠が収録で輝けるように、細かな配慮を積み重ねていらっしゃったことをスタッフは皆、知っています。ただ、井上さんは山瀬さんの“呪縛”にとらわれてほしくはありません。というのも、井上さんは今回、アシスタントではなく、藤井さんと同じMCとしての起用なんです。井上さんの性格の良さと天性の明るさは、いまや番組に不可欠。ご出演される新婚さんはもちろん、司会の藤井さん、井上さんがともに輝けるよう、スタッフは全面的にバックアップしています。温かく見守っていただければと思います」

井上のMCとしての飛躍を、先輩・山瀬も願っているはずだ。