台湾漫画の展覧会、北九州市漫画ミュージアムで初開催 交流史の重要な一里塚に
台湾漫画の展覧会、北九州市漫画ミュージアムで初開催 交流史の重要な一里塚に
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(福岡中央社)台湾における貸本屋と漫画の歩みの100年を振り返る企画展示「台湾漫画史不思議旅行」が26日、福岡県北九州市の北九州市漫画ミュージアムで始まった。文化部(文化省)などが主催するもので、日本の著名な漫画博物館での展覧会開催は初めて。開幕式に出席した同部の李静慧(りせいけい)政務次長は、台日の漫画交流史において重要な一里塚になったと喜びを示した。展示は来年1月22日まで。
文化部の在外機関である台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは2019年から、漫画家のアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)に関する協力について北九州市に働き掛けており、今年初めて台湾漫画家の派遣が実現した。柚子(ユズ)さんとPETER MANN(ピーター・マン)さんが今月7日から来月5日まで同市に滞在し、作品制作を行う。展覧会は文化部や国立台湾歴史博物館(台史博)、北九州市漫画ミュージアムが共同で開催した。企画は文化部が設立を目指す「国家漫画博物館」の準備グループが担当した。漫画博物館の立ち上げ準備は台史博が担っている。
展覧会は「貸本屋」をテーマに、台湾と日本の漫画の接点や歴史的背景をひもとく。日本統治時代の貸本屋から第2次世界大戦後の武侠漫画ブーム、審査制度下の漫画、21世紀のデジタル時代において貸本屋が直面する挑戦について振り返ると共に、現代の台湾漫画についても紹介する。
北九州市漫画ミュージアムの田中時彦館長は開幕式後、報道陣の取材に対し、レンタル漫画で育ってきた自身のような人にとって、日台共通の漫画の記憶は親しみを感じるものだと話し、今後、日台の漫画交流が密接になり、より多くの火花が生まれるよう期待を寄せた。
台史博の張隆志(ちょうりゅうし)館長は、今回の展覧会を通じて日本の読者や漫画コミュニティーとつながり、漫画博物館の準備作業に役立てると同時に、国際化されたルートを通じ、これまでローカル中心だった漫画の議論に新たな視野と高みをもたらせればと話した。
漫画博物館は中部・台中市に建設予定。張氏は3〜5年以内に具体的な成果を出せることを目指す姿勢を示した。
(楊明珠/編集:名切千絵)
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