浴室の隣に、洗面所と脱衣所を兼ねた部屋をつくる。そんな定番とも言える間取りをあえてやめた日刊住まいライター。洗面所と脱衣所を、引き戸で仕切られた別々の空間にして、家づくりをすることにしました。結果、大満足の使い勝手に。その理由と、実際の様子を語ります。

独立した洗面所での家づくり

洗面所などの水回りスペースは、毎日家族みんなが使う場所です。

筆者は、1年半前にハウスメーカーで注文住宅を建てる際、洗面所と脱衣所を分けた間取りを希望しました。毎日使う場所だからこそ、家族みんなが気兼ねなく使える間取りにしたかったためです。

人(家族や来客など)のどのような動きを想定して間取りを決めたのか、また、実際に筆者が暮らしてみて、日々感じているメリットを紹介していきます。

 

使いやすいように、洗面所への動線を確保

わが家の洗面所と脱衣所(写真左側)は、引き戸を仕切りとして隣り合った間取り。引き戸は壁に収まるので、開放すれば、ひとつながりの空間になります。

洗面所からはトイレに、脱衣所からは浴室にアクセスできる動線に。さらに、「リビング↔脱衣所↔洗面所↔玄関ホール↔リビング」と回遊できるような動線を採用しています。

おかげで、家族のだれかが洗面所と脱衣所の間の引き戸を閉めて入浴中でも、別の家族は脱衣所を通らずに玄関側からトイレや洗面所にアクセスできる仕組みに。

じつは、独立した洗面がわが家で快適に活用できるのは、この動線が前提になっています。以下に、説明してきます。

 

来客があっても、洗面所を貸しやすい

わが家の洗面所は、来客の際に引き戸を閉めるだけで、独立した洗面所になります。これが、とても便利。

来客が洗面所やトイレを使う際、洗濯物や生活感をサッと隠せるからです。脱衣所をランドリールームとして活用し、部屋干しの頻度が高いわが家にとっては、とてもありがたい! また、来客に気兼ねなく使ってもらえるメリットもあります。

 

家族間で気兼ねなく使えて、ストレスがない

わが家は、夫と4歳の娘と3人暮らし。脱衣所に設置した洗濯機を使うのは、おもに筆者です。洗濯をする朝は、脱衣所にいる時間がどうしても長くなりがちに。

その間に、夫と4歳の娘は、洗面所を使用することになります。そんなときでも、洗面所と洗濯機のある脱衣所が別空間になっているので、お互いの動きがジャマになりません。

以前住んでいた賃貸マンションでは、洗濯機の隣に洗面があり、家族と使う時間がかぶるたびに、よけ合いながら洗濯をしていました。

現在の間取りでは、洗濯がとてもラク。夫も以前のように、バタバタと洗濯物を干す筆者の横を気にしながら洗面を使うこともなし。今はお互いに、ストレスがなくなりました。

同じようなことが、洗面所と浴室についても言えます。ふたつの間に脱衣所があるうえに、引き戸で仕切れるので、洗面所と浴室を使用する時間が家族間でかぶっても、お互い気を使わずにすむのです。今後、成長期を迎える娘がいるわが家では、ますます重宝しそう。

コストアップがデメリット。でも採用してよかった

独立洗面所を採用について、もしデメリットを挙げるなら、わが家の場合はコスト増です。また、床面積を大きく取る必要が生じてしまうので、LDKの広さに影響も出てしまいます。独立した洗面所を窮屈につくってしまうと、かえって使いにくくなって本末転倒になるため、わが家の場合は、それなりの面積を確保しました。

デメリットはありましたが、それでも家族みんなが毎日、何十年も使う場所だからこそ、ラクに暮らせる間取りを選択しました。そのぶん、ほかの部分でのコストダウンを図ることに。たとえば、部屋干しにすると決めて、外に物干しスペースの設置はやめることに。

 

加えて、洗面所・脱衣所の床材を選択できる範囲のなかでいちばん安価なクッションフロアにしたり…。

実際に住んでみて1年半がたちました。やっぱり独立洗面所にしてよかった、と家族みんなが満足しています。