邱国正国防部長(国防相)

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(台北中央社)中国は8月初旬に台湾周辺で軍事演習を行って以降も、台湾海峡の中間線を台湾側に越える行為を繰り返している。邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)は5日の立法院(国会)外交・国防委員会で、中間線の暗黙の了解は「すでに(中国共産党に)破られた」と述べた上で、「(国軍にも)もちろんレッドライン(越えてはならない一線)がある」とし、レッドラインを越えれば「必ず対抗する」との考えを示した。

与党・民進党の羅致政(らちせい)立法委員(国会議員)への答弁。

中国は8月4日、台湾周辺で軍事演習を開始し、弾道ミサイル11発を発射。演習終了後も中国軍用機による台湾南西の防空識別圏(ADIZ)への進入や中間線越えが相次いでいる。

邱氏は「台湾海峡の中間線は依然として存在するのか」との羅氏の問いに対し、「中間線は暗黙の了解のラインであり、法律、条約上の決まりはない」と説明。すでに以前の状態に戻るのは難しいとの見方を示した。中国が「ニューノーマル」(新常態)を構築しようとしていると海外メディアで報じられていることについては、国軍は中間線の東側に巡視区域や訓練区域を設定しており、「これらは変わっていない」と強調。中国軍がやって来ても「屈することはない」と述べた。

また中国軍の「第1撃」の定義について、実弾の発射だけでなく、無人機を含む航空機が領空に侵入した場合も「第1撃」と見なすか問われると、「そうだ」と答えた。

(游凱翔/編集:名切千絵)