敵なら悪魔…味方にしたら神!「世界最恐の愛憎スター5人」

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7大会連続となるワールドカップ出場を決めた日本代表。

代表候補といえる実力がありながら、なぜか起用されなかったのが鈴木優磨だ。

彼は日本では稀有な闘える選手であり、相手にすると厄介だが、味方になると頼りに存在。ここでは、そんな“愛憎”選手たちをとりあげてみる。

マルク・ファンボメル

PSV、バルセロナ、バイエルン、ミランなどでプレーした元オランダ代表MF。2010年W杯では日本とも対戦している。

相手が嫌がることを平気な顔でやる欧州屈指のラフプレイヤーとして恐れられた。

小野伸二も餌食にしたことがあり、PSVの会長からも「いやらしくて汚い選手」と評されたほど。ただ、味方にしたら、これほど頼もしい存在はいなかったはず。

単なるダーティープレイヤーではなく、FW顔負けのシュート精度を誇るなど得点力も兼ね備えており、攻守に貢献できるリーダーとして活躍した。

クリスティアン・ポウルセン

シャルケ、ユヴェントス、リヴァプールなどでプレーした元デンマーク代表MF。彼も2010年W杯で日本と対戦している。

華麗なテクニックとダーティーさを兼ね備えた選手だった。ファールスレスレの球際の激しさは、相手に肉体的ダメージを与えるほどだったが、確かな足元も兼備。

EURO2004では執拗にマークしたイタリア代表フランチェスコ・トッティから唾を吐きかけられる事件が物議を醸した。そのトッティから「嫌な野郎だ。ボールが遠くにあっても、つねるのを止めない、脇腹をパンチしてくる、足を踏みつける」と酷評されたようにヒールなイメージが強い。

ただ、ピッチ外では好青年として知られ、すぐに新しいチームにも溶け込むなど、行く先々で好印象を抱かれていた。なお、現在はデンマーク代表のアシスタントコーチを務めている。

ジエゴ・コスタ

アトレティコ・マドリーやチェルシーでプレーした元スペイン代表FW。

ブラジル生まれながら、ポルトガルでプロになり、スペインの代表になった異色の経歴を持つ。

ストライカーとして並外れた能力を持つが、相手にとっては最悪の存在。小突いたり、つねったりなど勝つためなら何でもありで、セルヒオ・ラモスには鼻水を投げつけたこともある(コロナ以前)。

「勝つためなら、母親でも打ち倒す」と語るほど、とにかく勝利への執念・執着心が尋常ではない。ティエリ・アンリとの対談ではこんな話をしている。

ジエゴ・コスタ

「もし友人と楽しくプレーしていたって、勝ちたい。相手がもし父親や母親でもね。それでも勝ちたい。

時には誰も戦ってこないこともあるが、それでは試合とは感じないよ。

誰かと血で血を洗うようなやり合いをして、ピッチに全てを捧げなければならないんだ。

ただ、時に人々は誤解する。悪い人間であるとね。しかし、そんなことはない。これは競争するため、勝つための手段だ。

それは必要じゃない選手もいるだろうが、俺はやる。

誰もがそれぞれの手段を持っている。しかし、競争に臨む人間は常に何かで勝利しようとするのだ。

誰かを傷つけるためにピッチに出るというわけでないならば、タフな戦いがあるのは当然であると思う。

自分が得点できなくても、試合で全力を尽くせれば、家に帰ったときに満足できるんだよ。

もし点が取れなくても、アシストをしたのならチームメイトを助けられたし、戦えたということさ。

家に帰った時、自分の仕事をこなせたと分かる。そして、得点を取れなくてもいい気分になるんだ。

正直に言えば、得点した試合でもうまく行かなかったことがある。そして、その時には満足できない。

しかし、最終的にはチームメイトが重要だ。彼らは常に側にいてくれる。監督もね」

そんなコスタだが、ピッチを離れれば、イタズラ好きないいあんちゃんだ。

愛犬を誤って轢き殺してしまったことに心を痛め続けたり、脳腫瘍と闘う女子選手を感動させたりなど情に厚い一面も持つ。ファンへの神対応が話題になったこともある。

ルイス・スアレス

アヤックス、リヴァプール、バルセロナ、アトレティコ・マドリーで活躍してきたウルグアイ代表FW。

狂気に満ちた噛み付き事件を3度も起こしたほか、ダイブ癖があるなど、敵を欺こうとする狡猾さ・いやらしさは若い頃から際立っていた。

ただ、サッカーの“うまさ”は天下一品だ。ゴールを奪う得点感覚はもちろん、チャンスメイクや体の入れ方、球際のしぶとさなどは圧巻。味方につければ最強の存在といえる。

吉田麻也は「スアレスはすごかったな。うまいのよ。雑そうに見えてうまいし、本当にいやらしいところを突いてくる」、メンフィス・デパイは「(反逆児タイプの)スアレスがピッチ上で超優しいやつだったら、あんな多くのゴールを決めて、あんなにタイトルを勝ちとれたかい」と話している。

そんな彼は8歳で両親が離婚して以降、母親とともに自ら働き、兄弟を含めた家族を養ってきた。そういった生い立ちもハングリーさに繋がっており、恵まれない子供たちを積極的に支援する理由もそこにあるようだ。

本人は「青年期に勉強しなかったことは後悔している。子供たちにとっていいお手本になれただろうに」とも話している。

ペペ

ポルトやレアル・マドリーなどでプレーしてきたポルトガル代表DF。ブラジル人ながら、若くして移住したポルトガルでプロになった。

相手の背中を踏みつけるなど常軌を逸したラフプレーが物議を醸すこともあり、ライバルからは嫌がられる存在だが、選手としての能力はピカイチ。

高さ、強さ、スピード、DFとは思えない技術を持ち合わせており、全盛期はひとりで守れてしまうスーパーな守備者だった。

そんなペペだが、ピッチ外では違う一面をもっている。

給与不払いのために退団したベシクタシュでは、身銭を切ってチームスタッフたちに給与を支払っていた。また、17歳まで母親と一緒に寝ていたマザコンだと自認している。

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18歳で単身渡欧した際には、お金がなかったために、お店でサンドイッチを恵んでもらったこともある。

その時の経験を振り返り、「その瞬間から僕はいつでも他人を助けようとしている。あの経験は僕に大きな影響を与えた。あの人は僕が何者か知らなかったし、僕も彼が誰なのか分からない。(連絡がとれないので?)残念だよ。でも、あの振る舞いは当時の僕とその後の人生を助けてくれた。その日からは僕にとってポルトガルが一番になったんだ」と語っている。