モーニングスターは2月10日、「モーニングスターアワード ファンド オブ ザ イヤー2021」を発表した。

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 モーニングスターは2月10日、「モーニングスターアワード ファンド オブ ザ イヤー2021」を発表した。新型コロナウイルスの感染対策を徹底するため、オンラインでの授賞式を行った。2021年は、年間を通じて投資信託への資金流入(投信の購入が解約=売却を上回る状態)が続き、年間の資金流入額は累計で7.4兆円という大規模なものになった。これは、2007年の年間14兆円の資金流入額以来、14年ぶりの流入額規模になった。資金流入は、アクティブファンドに年間4.8兆円、パッシブファンド(インデックスファンド)に2.6兆円と両カテゴリーともに流入超過になったが、パッシブファンドへの流入額は、過去20年間で最大を記録した。その中で、運用成績に優れた7部門、合計37本のファンドを表彰した。

 モーニングスターでは、国内公募追加型株式投信の約5800本のファンドについて、78カテゴリーに分類し、さらに、98類似ファンドに分けて、それぞれのカテゴリーごとに運用成績を評価している。その中にあって、2021年の1年間では、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」と「国際株式・北米株式(為替ヘッジなし)」の2つの類似ファンド分類がいずれも3兆円を超える流入超過となり、また、年間で流入超過となった上位5つの分類が全て「国際株式型」で占められ、国際株式型への資金流入が際立った1年間であったと分析している。

 一方、運用成績の面では、「コモディティ」や「REIT」などのオルタナティブ資産の好調が目立った。モーニングスターの計算では、ファンドのリターンの平均値は、コモディティ関連の3つの分類で年間のリターンが40%を超え、国際REITの4つの分類でも30%を超えた。その他では、投資家の資金を集めた「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」も年間では30%を超えるリターンになった。

 ただ、ファンドの運用成績を個別に見ていくと、アクティブファンドに厳しい現実があった。たとえば、年間で3兆円以上の資金を集めた「国際株式・グローバル株式・含む日本(為替ヘッジなし)」には、昨年末時点では1年以上の運用実績を有するファンドはアクティブとパッシブあわせて262本あるが、パッシブの「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)連動型ファンド」の平均年間リターンの32%に対し、アクティブファンドの平均は24%だった。また、アクティブファンド237本の中で「MSCI ACWI連動型平均」を上回ったファンドは52本に過ぎなかった。ファンド オブ ザ イヤーを受賞したファンドは、インデックスを上回る運用成績を残しているものの、「アクティブファンドへの評価が一層厳しくなっていく」(ファンド分析部)と見通しており、今後の運用会社の手腕が問われる。

 「ファンド オブ ザ イヤー 2021」の受賞ファンドは以下の通り。

◆国内株式型 部門(該当ファンド数:897本)

【最優秀ファンド賞】
「トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」(設定・運用:三井住友DSアセットマネジメント)※2013年に優秀ファンド賞

【優秀ファンド賞】
・「情報エレクトロニクスファンド」(野村アセットマネジメント)※2019年・20年に最優秀ファンド賞、1999年に優秀ファンド賞
・「コモンズ30ファンド」(コモンズ投信)
・「三菱UFJ 日本株オープン『35』」(三菱UFJ国際投信)
・「One国内株オープン<愛称:自由演技>」(アセットマネジメントOne)
・「企業価値成長小型株ファンド<愛称:眼力>」(アセットマネジメントOne)