手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。12月11日(土)の放送では、実家片づけアドバイザーの渡部亜矢さんに、「防災を意識した片づけ方」についてお伺いしました。


※写真はイメージです



今年も残すところ1ヵ月を切りました。新型コロナウイルスの感染状況も落ち着いて、年末年始に実家に帰省する方もいるのではないでしょうか。渡部さんは、郊外にある実家では都市部に住む人たちと比べて“物を捨てる”という意識が少ないと言います。

「郊外にある実家は、家が広いので物を置けるスペースがたくさんあります。しかも、子どもが(独立して)いなくなった家では、物をしまえる場所が増えています。また、親御さんは物が少なかった時代を生きてきたので、物を大切に思うために“捨てる”という意識が少なく、使わない物でもため込みやすい傾向があります。しかし、防災という面で見ると、物が崩れてきて危険になることが多いので、帰省したときに納得してもらいながら片づけるのが良いかと思います」

廊下などに物が溢れていると、災害が起きた後、避難する際に足腰の弱い高齢者の転倒の原因になってしまいます。それでは、具体的にどういったところを片づければ良いのでしょうか? 実家ならではの片づけのポイントについて聞いてみました。

「例えば、昔は親戚10人が集まって泊まりに来ていたけど、今は1人だけで寝ているようなご実家ですと、本来は1人分のお布団だけでいいわけです。けれども、いまだに10人分の客布団が残っていたり、10人分の食器が残っている家も多く、いざ地震が来たときに、それらが崩れて危険になるケースもあります。不要なお皿を処分することで、台所の安全性を高めることもできるでしょう」

家族と話し合って、必要な人数以上の食器や布団などがないか確認をしてみましょう。このほか、親御さんが普段から使っている物についても、帰省した際にチェックするのが大切だと話します。

「例えば、普段から高齢の親御さんが飲んでいるお薬とか、眼鏡、入れ歯、補聴器などは、他人のものでは代替できません。そういう物を日ごろから枕元に用意しておくなど、すぐに持ち出せるように収納しておくことを心掛けておくと、いざ災害が起きたときに慌てなくて済むでしょう。帰省された場合は、ご両親のお薬が(必要以上に)増えたものがないかなど、日常的に飲んでいるものを確認しつつ、収納していくのも良いかと思います」

防災を意識した実家の片づけを実践して、スッキリした年明けを迎えましょう!

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック! http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7784
聴取期限 2021年12月19日(日) AM 4:59 まで

スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ https://www.tfm.co.jp/listen/#radiko
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/